
生活保護界隈の主張は、なぜ外部に響くことが無いのか
生活保護界隈では、色々な主張を見かけます。
生活保護世帯は困窮している、生活保護世帯はバッシングされているなど
しかしそういった主張は生活保護界隈の外では相手にされているようには見えません。
なぜ生活保護利用者の主張は伝わらないのか
まずは代表的な言葉を紹介してみましょう
生活保護を利用している半数以上は高齢者
生活保護を利用している半数以上は高齢者で、そもそも働けないのだと言う主張があります。
そうですよね、高齢者になれば老化によって身体も思うように動きませんし、求人も無くなって
と解釈する人は、いったい何十年前の話をしてはるんやろ…
昭和で意識不明になり眠り続け、つい最近起きはったのかな
町を歩いて建設現場やスーパーや公共施設を覗けば普通に分かることではあるんですが、令和の時代は高齢者も働いています。
75歳以上であれば、働けなくても仕方ないなと思われますが、69歳の人に対しては、まだ60代なのに働いてないのかなと怪訝な目を向けられます。
令和の時代、高齢者とは無条件で働けない人ではありません。
65~69歳では53.5%、70~74歳では34.5%が働いています。
69歳までであれば、働いてないと言おうものならなぜ働かないのかと疑問を持たれます。
74歳まででも働くと言う選択肢は普通にあります。
このような時代の変化に付いて行けずに、生活保護利用者の半数以上は高齢者だから働けないと真面目に語る方が多く見受けられます。
が、時代の変化についていけないことを晒すだけになっているので、おそらく黙った方が良いです。
そんなことを言われても、70歳のうちの父は働いてるし…68歳の親戚も働いてるし…のように、高齢者だから働けないって何を寝言言っているんだろうと怪訝に思われるだけです。
語るのであれば、高齢生活保護利用者のうち、傷病で働けない人がどれだけいるかまで語らないと伝わりません。
あまり生活保護を叩くと、自分の番になったら困るぞ
これもよく聞く言葉です。
主に生活保護を利用している当事者の方が述べています。
生活保護を叩く人は生活保護レベルの生活なんて出来ないだろう
生活保護を叩いて生活保護の水準が下がったら困るのは自分だからね
とお思いの方は
生活保護を叩く人は、生活保護を利用することなんて想像できないから生活保護を平気で叩けるんだ
そう思っていないでしょうか。
その前提が間違っています。
まず、低所得者に限らず、多くの人の生活水準は
生活保護利用者と大して変わりません。
本当に大して変わりません。
大して増えない手取り収入でやっていくために、今現在もそれなりに節約しています。
なので、生活保護費が少ないと感じる当事者は大勢いらっしゃるかと思いますが
多くの人は生活保護程度の収入レベルであればやりくりできてしまうのです
因みに私は生活保護を抜けて10年近くになりますが、
生活保護水準で暮らしていけと言われたら、1か月だけと言わずに、1年2年続けられます。
この10年そんな水準で暮らしてきましたが、別に私に限ったことでもないでしょう。
この生活水準は働くことが生活に入っている故の生活水準であって
仮に働かないとしたら
働くことに関連する支出を抑えることができます。
通勤のための車関連であったり、仕事中の食事であったりなどの支出が消えます。
つまり、あまり生活保護を叩くと、自分の番になったら困ると言われても響かない方々は
生活保護を利用することなど無いと思っているのではなく
仮に現状制度の生活保護を利用することになっても困らないと思っているのです。
まとめ
このように、生活保護界隈での主張が外部で受け入れられないことが良くありますが
原因は生活保護当事者と外部との認識の相違です。
生活保護界隈での主張を外部で受け入れられるには、この認識の相違を埋める必要があります。
きっとこの溝が埋まることは無いのでしょう。

