
優待株に手を出すメリットは、人生に雑味と言う楽しみが生まれること
老後不安や将来の不安、低い預金金利や円安など、色々な理由によって始めた株式投資
要介護のトランぴょんおじいちゃんによる思いつき行動に迷走中のアメリカ
終わりの見えないロシアによるウクライナ侵略
異物は排除というナチスの思想を立派に受け継いだイスラエルによる周辺国への侵略
などの自分勝手な指導者や国々によって日々世界も株価も振り回されているわけですが
そのうちなるようになるの精神で、あくまで余裕資金の範囲で株を買っていく予定です。
今度どんな株を保有していこうか考える中で、目下悩んでいる株があります。
おつまみを製造する会社、証券コード2922のなとりです。
100株保有することで、年に1000円程の配当が2回、2500円相当の株主優待を頂けます。
2025年6月現在では100株が20万円前後で推移している株です。
保有することで得られるリターン、利回りとしては、配当と株主優待を合わせ年間2.5%程です。
これはコロナ前の時期に15万円程で株主優待目当てで買った株です。毎年株主優待を頂き、美味しく食べていますし、少しですが配当も出ています。
しかし不満もあり、年間利回りと言う基準で行けば、他の株に乗り換えるべきでもあります。
他にもリターンと言うか期待値の大きい株、年間3から4%のリターンが期待できる株は多々ありますし、私の保有している株の半数以上はそんな株です。
その中で、私の中の何かがなとりの株を手放すことを躊躇しています。
別に株価の上昇を期待するわけでもなく、期待リターンも特段高いわけでは無いのにです。
どうしてこのなとりと言う株を手放すことに後ろ向きなのかを考えてみました。
なぜ優待株を保有しているのか
なとりと同じく、株主優待目当てで買った株を見て、なとりと比べてみようと思います
優待株を保有した理由はどれも、株主優待の内容に魅力を感じたからです。
まずはDM三井製糖です
100株保有で1000円相当の自社製品、砂糖などが送られて来ます。
砂糖の量的には1キロと少しです。
以前は100株保有で砂糖を3キロもくれるような株だったのですが、条件が少し厳しくなりました。
ですが正直、砂糖を3キロ送られても1年どころか2年かけても使い切れずに持てあましていたので、これくらいで丁度いいかなと言う感じです。
優待の砂糖ですが、砂糖と一口で言っても色々な種類があります。
私は元々上白糖だけを使っていました。
そこに優待で貰えたグラニュー糖や三温糖、黒砂糖などを用途によって使い分けるようになりました。
次はヤマハ発動機です。100株保有で、1000ポイント、1000円分の商品を選ぶことができます。
商品はヤマハの工場がある地域の特産品や、ヤマハのグッズ、本拠地静岡のスポーツイベントからの選択式です。
これが3年以上の保有で2000ポイント分に変わります。
今年はみかんサイダーを貰っています。
これらの株は、なとりと同様に自社関連の株主優待を用意してくれるのですが、それだけではありません。
配当も株価に対してそれなりの水準があるので、仮に優待が無くなったとしても業績が悪くならなければ保有し続けることが明確な株です。
他の株主優待目当てで購入した株も見ていこうかと思います。
次はパピレスです。電子書籍のRentaを運営しています。
100株保有でRentaで使える11000ポイント(1万円と消費税のポイント分)が付与され、1万円分漫画を読むことができます。
株価が下がり傾向で、業績も下向きですが、それでも現在9万円前後で保有できる投資額に対してリターンは高いです。
漫画と言うジャンルに興味をなくさない限りは保有する予定です。
そしてノバレーゼです。
ブライダル事業やレストランを運営しています。
3万円程で購入できる100株保有で、2000円相当の自社製品を貰えます。
自社製品の内容は、引き出物に使用される内容で、2025年に頂いたものは味噌汁とフィナンシェでした。
配当金が出ていないのは気になるところですが、PER的にも余裕はありそうなのでまあいいかと言う感じです。
これらの株は、株価に対する配当金は低水準なものの、株主優待が魅力的です。
1万円積めば500円、つまり年間5%は回収できます。
株主優待を廃止・改悪するなら容赦なく売却させていただきますが、例え配当金が無くとも手放すことは無いです。
と見ていくと、配当だけ、株主優待だけと言う切り口であれば、基本的にそこそこのリターンがあることが私の株購入条件です。
逆に自分の手持ち株の中で、配当水準、株主優待の内容的にもなとりだけが特異なポジションだと言うことが明らかになりました。
優待株は、そもそもリターンは決して高くない
私は株主優待にも手を出していますが、そもそも株主優待は、額面上は高い利回りを見込めたとしても、実際はそうではないこともあります。
例えば2000円相当の商品と言いながら、買い物先次第で安く売っている場所を選べば1500円程で買えたりします。
むしろ2000円相当の商品が1500円と言うのは株主優待の世界では大分マシな方です。
5000円分のポイントプレゼントと言いつつその5000円分のポイントで交換できる商品は2000円で類似品を手に入れることができる物だったりします。
なので基本的には、株主優待で物を貰うより、同額の配当でお金を貰って株主優待で貰えるものを買う方が経済合理性は高いです。
勿論、株主優待は受け取る商品が50万円を超えなければ税金がかからないと言うメリットもあります。
それを差し引いても、配当で現金を貰う方が、使い道が選べて有利です。
なので、個人的評価としては、2000円の株主優待は1000円か1500円くらいの配当と同じ価値だと思っています。
というのが今の自分の考えでして、ますますなとりと言う企業の株を保有する理由が分からなくなってきますね。
自分で商品が選べない優待株は面白い
ここまで、株主優待について否定的なことを述べてきました。
そんな私の中でいったいなぜなとりの株主優待が輝いているのか
なとりの株主優待は届いた段ボールを開けた瞬間まで何を貰えるかはわかりません。
その不確定要素が個人的にはとても楽しみになっています。
なとりの株主優待は、個人的にはスーパーに行って買い物をしても買い物かごには入れないような商品です。
これはなとりの商品が悪いわけではなく、私は基本家で飲むことは無いので、おつまみというジャンルの商品を買う理由が無いという話です。
でも手元にあれば食べます。割と喜んで食べます。
スーパーに行って買い物をしていると、いつも同じような商品を買います。
節約を意識していると、同じようなことの繰り返しで正直飽き飽きしています。
そんな日々に加えられる不確定要素というか雑味が面白くて、リターンがそこまで高くなくてもなとりと言う株を保有し続けている面があります。
少々の利回りを犠牲にしても、こういう不確定要素の高い優待からしか得られない人生の栄養があります。
今後も資金に余裕がある限りは、なとりと言う株を保有して人生の不確定要素を楽しむのでしょう。
予定調和ってつまらないですし。
