
外国人の生活保護利用者について統計からわかる現実
憲法上は外国人は日本の生活保護制度の対象ではありませんが、
「生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について」(昭和29年5月8日社発第382号厚生省社会局長通知)
という古臭い文書にしたがって、生活に困窮する外国人は法による保護等に準ずる取扱いをすることとされています。
そんな外国人の生活保護利用者はどれほどいるのでしょうか
動画にもしましたので、ご覧いただけると嬉しいです
外国人の生活保護利用状況
生活保護についての統計も取られており
被保護者調査(年次調査)というものがありまして
この調査からは生活保護利用者の様々なデータを見ることができます
世帯主が日本の国籍を有しない被保護世帯数、世帯主の国籍別というものもありまして
令和5年7月末では46,023の外国人世帯が生活保護を利用しています
内訳を見ていくと
韓国または朝鮮 28,015世帯
中国 6,195世帯
フィリピン 5,170世帯
ベトナム 617世帯
カンボジア 85世帯
アメリカ合衆国 202世帯
ブラジル 2,025世帯
ブラジル以外の中南米 1,215世帯
その他 2,499世帯
となっています
韓国または朝鮮または中国は、歴史的経緯を鑑みればまあと言う感じです
韓国または朝鮮は7割が高齢者ですし、中国も5割が高齢者です
この並び的にフィリピンが多いように感じるかもしれませんが
少し前の調査(令和4年度)からデータを見ると
フィリピンの生活保護世帯の2000世帯以上、半数近くは母子家庭です
ブラジルやその他の中南米は、一世代前に多かった出稼ぎ労働者です
外国人の生活保護利用率は高くない
ここで、外国人の生活保護世帯は46,023世帯
残る160万世帯は日本人の生活保護利用者ということで
あわせて2020年の国勢調査 令和2年国勢調査 人口等基本集計というものがありまして
データから計算して外国人世帯の生活保護利用率を見ていきましょう
世帯主が外国人世帯である世帯は1,358,833 世帯
つまり生活保護利用率は3%程度
世帯主が日本人世帯は5430万世帯で
生活保護世帯160万世帯はその3%程度
実は現時点においては外国人の生活保護利用率は高くありません
外国人の生活保護利用率は高いと言うのはもしかして決めつけではないか
と言う結論に至ったのですが
10年以上生活保護を見てきた経験から何というかこの結論に違和感がぬぐえなかったので
2015年まで遡ってみると
当時、世帯主が外国人世帯である生活保護世帯は44965世帯
そして当時、世帯主が外国人世帯である世帯は87万世帯で
外国籍世帯の生活保護利用率は5%を超えていました
それから5年間で外国人世帯は50万世帯増加、割合で言うと1.5倍以上になっています
なんのことはなく、現在は現役外国人労働者の急激な増加で
外国人の生活保護利用率が一時的に薄まっただけと言う状況になっています
ただ、現在を切り取れば外国人の生活保護利用率は高くは無いので
情弱を騙すかわいそうビジネスを展開する左派界隈の方々には是非
「外国人の生活保護利用率は高くない」
「外国人を差別するな」
と、この情報を有効活用していただければと思います。
この5年間で50万世帯増加した外国人世帯、現在はもっと増えていますが
彼らが高齢者になり現在のように働けなくなった時、30年後くらいに
彼らが生活保護に頼るのかどうか、答えが出ることになるでしょう。
結局のところ、外国人の生活保護利用者について騒がれていますが
問題はむしろこれからです。
今一気に増えている外国人労働者が生活保護に流れるのは2050年頃です。
この時生活保護制度は果たしてどんな運用をされるのか
社会全体で生活保護利用者を支えることができる設計になっているのか
楽観はできませんが、可能性ってやつに期待すればいいのでしょうか。

