野菜はスープとみそ汁でとればいい【スープを作るのは簡単】
野菜を1日に350g食べようというのは、厚生労働省や農林水産省も推奨している根拠のある数字です。野菜にはミネラルビタミン食物繊維が入っており、健康のためには積極的にとりたいですね。ただ、野菜を食べるまでの調理が面倒という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、個人的にお勧めするのが、『スープやみそ汁に野菜を多く入れて食べる』です。今回は、スープやみそ汁に野菜を多く入れて食べることを、薦める理由をお話しします。最期に、読んでみた書籍のレビューを入れておきます。
目次
なぜ野菜をスープやみそ汁で取ることを薦めるのか
具体的に作るスープ
書籍『野菜はスープとみそ汁でとればいい』のレビュー
まとめに代えて
なぜ野菜をスープやみそ汁で取ることを薦めるのか
一言で身も蓋も無いことを言えば、調理が簡単だからです。
スープやみそ汁は、野菜を切る+煮込むという2工程で完成します。「焼く」過程がなくても大丈夫なため、少しであればコンロやHI調理器から目を離しても良いです。調理が上手でなくとも、火加減で失敗する可能性は低く、安定して調理できます。
煮込む過程で加熱するので、生で食べる場合と比べてお腹を壊す心配がありません。サラダなどは調理中の衛生管理も気になるところですよね。包丁やまな板、野菜に雑菌などがついていないか注意しないといけません。その点、スープやみそ汁では野菜に雑菌が付着していても加熱してしまえば問題になりません。気兼ねなく雑に作ることが出来ます。
そして、レシピが簡単な点です。基本的にみそ汁もスープも、それぞれ入れる具材が代わっても味付けは同じです。
自分の好きなみそ汁は、みその量が大さじ幾ら、同じくスープに入れるコンソメの量は幾らかだけ頭にあれば、あとはレシピなど見なくても何となく作れます。
大根、玉ねぎ、なす、キャベツなど色々なみそ汁がありますが、どのみそ汁もみそ、だしの量は固定で、作りたいものに合わせて具材が変わるだけです。なので1回味付けを覚えてしまえば、応用が出来ます。
おまけに健康面からも、スープやみそ汁は温かいという点があります。冬のスープの美味しさは語るまでも無いですが、夏でも冷房の効いた部屋などで過ごしていると、身体が変な冷え方をします。そんな時にスープやみそ汁は身体を内側から温めてくれます。
加えてキャベツや白菜など、煮込むことでかさが減る野菜もあるので、スープやみそ汁にすることでより多くの野菜を採ることも出来ます。
具体的に作るスープ
私は大根、にんじん、玉ねぎ、椎茸、ねぎなど、要は冷蔵庫にあるものを適当に使ってみそ汁を作ることが多いです。
そして、時間が無いかやる気が出ない時は、スーパーで買ってきた冷凍のカットほうれん草とカットブロッコリーとスイートコーンなどを利用してコンソメスープを作ります。もしくは、カットほうれん草+なす+乾燥わかめの組み合わせでみそ汁にしたりします。要するに、野菜を「切る」という工程を潔く捨てます。野菜を切らないことで、使用後の包丁とまな板を洗うという作業も不要になります。
実作業的には鍋に水を入れて、調味料とカット済みの野菜を入れて茹で、最後に鍋を洗うだけです。カップラーメンを作る作業に加えて、後で調理に使った鍋とスープの器を洗うくらいの作業しかありません。
自炊が苦手な方もいらっしゃいますが、カップラーメンを作れる方なら、これくらいは出来るのではないでしょうか。時間が無くてもやる気が出なくても作れるような気がしませんか?実際に、調理のハードルは相当低いです。
カット野菜だけだと味気ないけど、毎回野菜を下ごしらえするのも面倒というのもありますね。あるタイミングでまとめて野菜をカット、下ごしらえして冷凍しておくのも楽です。
もっと楽に調理することを追求するなら、カット野菜を電子レンジでチンし、コンソメや味噌を入れてお湯を掛けます。勿論、煮込むという工程が無いので味はそれなりになります。はっきり言いますが、きちんと何分か煮込んで味の染みたスープの味を100点とすると、手抜きレンチンスープの味は70~80点くらいです。
作ってみるとこんな感じです。
冷凍野菜を入れて
1分ちょっと、適当に電子レンジで加熱
コンソメ入れてお湯掛けて終わりです。冷凍パスタに合わせると味の相性も良く、野菜不足を補完できます。
調理時間(作業をする時間)1分程なので、時間コスパに優れていると言えば非常に優れています。味にそこまでこだわらないので、とりあえず食べられればいいやと言う方は、一考する価値はあります。さらに、電気ケトルをお持ちであれば、コンロを利用することなくスープ作りが完結出来るので、コンロが1口しかない方にもお勧めします。
電子レンジでスープ作りを完結させることも出来ますが、電子レンジ内での急な沸騰には十分気を付けてください。
切らずに利用できる冷凍野菜はこの他にも、オクラ、れんこん、アスパラガス、小松菜などがあります。ここで紹介するより近所のスーパーで実際に見るほうが早いのですが、使えるものは色々あるという話です。
因みにカット野菜は、食物繊維やミネラルは残っていますが、一部のビタミンは失われています。そこに、ミネラルやビタミンは残っているけど食物繊維が取り除かれている野菜ジュースを取り入れれば、栄養的に相互補完できます。
とはいえ、さすがに毎日カット野菜オンリーの組み合わせだと飽きてきます。ウィンナーやベーコンを入れたり、カットしたしめじを入れたりします。まいたけもちぎれば使えるので、包丁を使わないスープに入れられます。
ここまでは、みそ汁やスープを副菜扱いする場合の手間を掛けない作り方でした。逆に、みそ汁に豚肉や鶏肉を加えて豚汁やとり汁にして、主菜とするのも手です。豚汁やとり汁だけだとおかずとして足りないのであれば、豆腐や納豆を付けておくと、栄養バランス的にちょうどいい感じになります。
と、まとまりが無くなりましたが、スープやみそ汁が簡単に作れるのは伝わったのではないでしょうか。
書籍『野菜はスープとみそ汁でとればいい』のレビュー
スープやみそ汁のレパートリーを増やしたいなと思って、こちらの書籍を購入しました。この記事のタイトルもこちらの書籍から拝借しています。
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紹介されているレシピは89種あります。
玉ねぎ、にんじん、キャベツ、小松菜、大根、白菜、ごぼう、かぶ、ブロッコリー、なす、トマト、アスパラと、野菜ごとに5~10種類のスープ、みそ汁の作り方が紹介されています。なので、大根が使い切れなかったら、別レシピの大根のスープを作ればいいとなるで、食材管理も楽です。
紹介されているレシピは大体具材が2つか3つなので、買い物の時も●と○を用意すればいいという感じになり、準備のハードルが低いと思わせます。レシピ通りに作ると、1食分で野菜を100~200g採ることが出来ます。
『簡単に作る』と『野菜を多くとる』を両立させた良いレシピが多いです。
そもそも今のご時世レシピはネットで検索できるから、レシピ本を買う必要が無いと考える方もいらっしゃるかと思います。ですが、レシピを検索するにしても、○○という料理があるという概念を頭に入れておかないと、そのレシピを検索することって無いです。例えばナシゴレンのレシピをネットで探すとしても、ナシゴレンと言う料理が頭に無い方は、ナシゴレンを検索することはありません。という点を鑑みると、自分ではネットで検索しないようなレシピも出てくるレシピ本を読むのは、読んでて参考になるので有意義です。
書籍の気になった点としては、この書籍、表紙に『鍋でさっと煮込むだけ』と言いながらも、調理の工程に『焼く』ことが必要なものが入っているレシピが点在しているのは減点ポイントです。確かにひと手間加えて焼かれたものは美味しいのですが、メインのおかず以外に『焼く』と言う工程を入れるのは面倒だなあと思っちゃいます。余裕があれば作ろうと思えますが、余裕がない時に面倒な工程が入っているレシピは選びたくありません。
ということで、別にこの書籍に限った話ではありませんが、レシピ本は1つあると発想の幅が広がります。図書館などで借りてでも、一度は読んでみることをお勧めします。
まとめに代えて
スープやみそ汁を作るのは料理の中では比較的楽なので、自炊をするのが面倒と言う方にも、取り組みやすいです。手間がかかるということで自炊を敬遠していながらも、健康が気になる方は取り入れてみることをお勧めします。