自分を無能だと思っている方に株式投資を勧める理由
世の中有能な方、無能な方がいます。
私は正社員、アルバイト問わず色々仕事をしてみて、アルバイト含めれば10種類以上の仕事をしてきました。
どの場面でも、仕事が出来る側の人間にはなれませんでしたし、仕事で大きく稼ぐのは現実的ではないなと思うようになりました。一時期は生活保護まで利用していましたので、有能か無能かで言えば、私は間違いなく無能側の人間です。
とはいえ、自身が無能か有能かなどは関係なく、稼ぐ必要のある方、資産形成をする必要のある方も多くいます。
そんな自分は無能だと思っている方に、私は声を大にして株式投資を勧めます。その理由も併せて紹介します。
目次
・株式投資は有能な人への投資
・インデックス投資で平均点を出せる
・インデックス投資は時間対効果が高い
・必要なのは入金力
・積み立てNISAとiDeCo
・まとめに代えて
・株式投資は有能な人への投資
突然ですが、株式投資とは何に対する投資でしょうか?
答えの一つとしては、投資先の会社で働いている社員です。
ブラック企業で「人財」とか、「社員は宝」というフレーズを聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
ブラック企業に限らず、普通に法令を遵守している企業であっても、所属している社員の頑張りが会社を支えていることには変わりありません。
そして、所属している社員が有能な方々の集まりである上場企業が、利益を出せないわけはありません。
上場企業に所属している社員の方々は、コロナ禍にあっても創意工夫して、新しいビジネスモデルを立ち上げたり、テレワークを推進してコロナと真っ向勝負を挑んだりします。
そして利益を上げ、株主に配当金を還元し、今後も利益を上げられると期待させ、株価も上げていきます。
このように、株式投資は有能な人が頑張った成果がリターンとして帰ってきます。
勿論、中にはどうしてこんな会社が生き残っているの?と目を疑うような会社や、コロナに敗北し株式市場から退場してしまった会社も存在することは否定できません。
ですが、もし自身を無能認定している方なら、確率論・期待値として上場企業の社員集団は自分よりも稼ぐ可能性が高いということに納得できるでしょう。
自分が有能でしっかりお金を稼げるのが理想なのでしょうが、株式投資に自身が有能かどうかは関係ありません。
なので私のように、自分が無能側の人間だと思っている方は、株式投資で有能側の方に乗っかる生き方をお勧めします。
・インデックス投資で平均点を出せる
株式投資は有能な人への投資と言っても、株、つまり企業をを個別で見るとそうでもありません。配当金を全然出せず株価が低迷する株、果てには倒産して価値が無くなる株もあります。
自分がそんな株に手を出さない保証はありません。自分のことを無能だと思っている方ならなおさらです。
そんな悩みに対しては、投資信託で全世界株式など、市場全体の動きに連動する投資信託を買っておくのがお勧めです。
この、何か特定の指標に連動する成果を目指すのがインデックス投資になります。インデックス投資は実に単純で、市場が順調な時も、暴落ムードな時も、ひたすら同じ金額を買い続け、保有し続けるだけです。難しいことは一切ありません。
買った株が1年で10倍になるような100点の結果は出せませんが、買った株が暴落して価値が10分の1になるような赤点を取ることもありません。
拡大し続ける資本主義経済の仕組みとして、10年、20年単位で考えれば、高い確率でインデックス投資はリターンが高くなります。一時的に暴落したりもしますが、時間をかけて暴落前の水準を更新していきます。
そんな市場連動型の投資信託ですが、周りの方に話を聞くと、投資信託で損をした方も少なからずいらっしゃるかと思います。
10~20年ほど前は投資信託の手数料がかなり高く設定されているものが多く、運用利益を運用手数料で吹き飛ばす商品で溢れていました。毎年運用金額の3%を手数料として持っていくものなどもありました。こんな商品を買ってしまうと、運用自体は2%の利益を出しても手数料でずるずる損をする目に遭います。
他にも、投資信託と言っても市場連動型ではなく、アクティブ型のものもあります。アクティブ型は果敢に売買をして、高いリターンを目指すという触れ込みのものですが、市場連動型よりも手数料が高いのでお勧めしません。
最近の投資信託は、手数料が運用金額0.16%など、かなり控えめのものが多く出ています。ネット証券の方が取扱手数料は全般的に安いので、ネット証券で取引することを勧めます。
・インデックス投資は時間対効果が高い
インデックス投資をお勧めする理由の一つとして、かける時間が少なくて済む事が挙げられます。
事実、インデックス投資でやることは、口座開設など幾つかの手続きをして、投資信託を決まった月に決まった金額買えるようにするだけです。インデックス投資について考えている時間は、1か月に1時間もありません。
どのタイミングで株を売却するなども考えることも無いので、忙しくて時間が取れない方に向いています。
たまに思い出して、今運用額はどうなってるんだっけ?と確認するくらいです。
10年くらい何も考えずに放置しておいて、本業や副業を頑張れば良いです。
さすがに投資をする前の数時間はインデックス投資について調べ、こういうものなんだと理解する時間は必要です。
ただ2点、インデックス投資に限らずに投資全般に関する注意があります。
まずは1点目、投資の評価額変動についてです。月2~3万円の積み立て、株式購入を5年、10年、20年とひたすら続ければ、最終的には500万、1000万などの大きくまとまった積立額になります。こうなると、市場が2~3%動くことはよくあるため、市場の変動によって1日に20万、30万円積み立て評価額が変わることも珍しくありません。
その時に自分のメンタルが持つかどうかは何とも言えないところです。
3か月前に全て売って色々確定させておけば2000万円だったのに、今だと1700万円…ということも普通にあります。ここだけ切るとると300万円損した気になりますよね。時間を置けばまた元に戻る可能性が高いとはいえ、なかなかメンタルに来るのではないでしょうか。
人によりますが、扱う金額が大きくなってきたら、値段変動の少ないものに資産の一部を移動することも考える必要があります。
とは言ったものの、積み立てを続けて何年も株式市場と付き合うと、株価や指数は上がったり下がったりするものだと経験として感じることが出来ます。そうなってくると、上がったり下がったりにあまり一喜一憂しなくなり、メンタルにも思ったよりは響かなくなります。
2点目は、投資は余裕資金で行うことです。
いざという時の生活費を使って投資をすると、お金が必要になった時に、もし評価額が下落していればその下落を確定させないといけません。
例えば100万円で買った株の評価額が、300万円になろうが、50万円になろうが、データ上だけの話です。実際に売買するまでは得したわけでも損したわけでもありません。
値下がりしていようが、長い目で見て、値上がりするまで放置したっていいわけです。
ただ、余裕資金にまで手を付けて投資してしまっているなら、何かあった時にお金を作るために、保有資産を売却しないといけません。保有資産が値下がりしていても、株や投資信託を売って、損失を確定させないといけません。
運悪く、リーマンショックやコロナショックなどの暴落期に保有資産の売却をしなければならなくなると、多額の損失になります。なので、いざという時に困らない程度の金額、具体的には生活費の3か月~1年分にあたる50~200万円は手元に残しておくべきです。
・必要なのは入金力
インデックス投資は、誰がやっても同じ利益率になります。有能な人がやっても無能な人がやっても、扱う投資信託が同じなので結果も同じになります。
その中で結果を出そうとすると、幾ら入金するかが問われる入金力ゲームになります。
単純に、月に1万円積み立てる人よりも、月に10万円積み立てる人の方が10倍利益を出せるという話です。
なので、節約に力を入れ、お金を浮かせ、積立額を増やせるとそれだけ成果が大きくなります。
・積み立てNISAやiDeCo
インデックス投資を行うなら、NISAや積み立てNISAやiDeCoから手を出すべきです。
NISAや積み立てNISAは、一定額、一定期間に限りますが、口座での運用に対する税金がかかりません。運用ペースを加速させることが出来ます。
iDeCoは60歳以降まで積立金額を引き出せませんが、年金と同じ扱いになるため、積立額は所得控除されます。そして運用益にも課税はされません。
その代わり、受取時に税金がかかりますが、給料をそのまま受け取るよりは税金が少なくなります。老後の資金を積み立てるのに最適になっています。
・まとめに代えて
ということで、株式投資で有能な人に乗っかることで、自分を無能だと思っている私のような方でも将来を見据えて生きられるのでは?というお話しでした。
私も無能なりに将来何とかしていくために、他の有能な方々に乗っかることの出来る機会である株式投資をもっと進めていきます。