節約

生活保護受給者に薦める節約術

生活保護受給者を取り巻く経済環境は、いつの時代もあまり余裕がないものだと思います。家計に余裕を持たせようとするなら、節約は必須事項になりますね。今回は節約方法の中でも、特に生活保護受給者向けのものを紹介します。

目次
・基本的にお金を時間で買う
・自炊
・家庭菜園
・こまめに定期的な掃除
・格安スマホ(楽天モバイル)への移行
・まとめ

基本的にお金を時間で買う

まずは行動指針、心構えのお話しです。現代社会では、時間がかかることをお金をかけて解決する人が多いですね。自炊する時間を節約するために外食、宅配をし、買い物する時間を減らすために配送料を払って配送したりと、多少お金がかかっても時間が節約できるサービスを利用しています。

ですが、それは生活保護世帯にとっても必須でしょうか?自分にとっても必須でしょうか?生活保護受給者の多くは、お金は無くても基本的に時間はあることが多いです。フルタイム労働者はごく少数ですし、多くは短時間労働者か全く労働していない方です。ソシャゲに1日の大半を使っている、1日のうち15時間を寝て過ごしている、家族につきっきりで介護しなければならない、などでなければですが。

ですので、生活保護受給者は世の中の逆を行きましょう。安いけど手間がかかることを、時間をかけて行います。これから紹介することも多少の手間はかかりますが、その分お金をかけずに済むようになります。節約してお金を浮かせたいなら、めんどくさいでしょうがめんどくさい気持ちは捨ててください。

自炊

説明するまでも無いかもしれません。外食やコンビニ弁当は非常に便利ですが、お金がかかります。

最近はコンビニの弁当も、盛り容器などを使ってかさ増しをしたり、量自体が少なく食べ応えの無いものが増えています。おにぎり2つが300円だったりと、値上がりも著しいです。一昔前のブログなどを見ると、コンビニでもおにぎり1つが100円…みたいな記事を見ることがあります。もはやいつの時代だろうという感じですね。コンビニで買えるもので満足な食事をとるには、600~700円くらい支払わないと厳しくないでしょうか?自炊なら、700円あれば1食ではなく1日分の食費になります。

1日2食+αくらいの食生活なら、1人で月に2万円前後に出来るかと思います。全く自炊しない方は、まずうどんなどの簡単なものから作ってみましょう。

また、1日2食+αなら、朝は軽く(トースト+コーヒーなど)で100円もかからないかと思います。1日に700円に納めるなら、あとは残り600円程を昼と夜にどう配分するかの問題になりますね。つまり、1食300円になりますが、毎回300円を意識して自炊するのは結構面倒です。

そこで材料費600円を使って、鍋やカレーなど野菜や肉をちゃんと入れたものをまとめて作り、昼も夕方も食べる方法が手間も減らせて便利です。また昼の材料費は200円、夕方の材料費は400円など、緩急をつける方法もお勧めです。材料費1食200円はうどん+卵+乾燥わかめ、袋めん+卵+もやしなどの組み合わせで達成できます。寧ろ200円も使わないかもしれません。もう1食は400円分まで使えるので、余裕をもって作ることが出来ます。

別に手間をかけて自炊してまで節約する必要が無ければ自炊などしなくてよいです。ですが、欲しい何かややりたいことがあれば、手間をかけて節約しましょう。

家庭菜園

自炊と同じ理屈です。野菜は高い?なぜ高いかといえば、他人が作っているものを買うからです。野菜を自分で作れれば安く上げることが出来ます。

賃貸住宅のアパートで行う前提で話を進めます。プランターと土、肥料、苗や種などで500円から1000円の初期投資が必要です。が、何度か作れば初期投資は回収でき、あとは肥料や苗や種を追加するだけなので安くなります。育成の難易度、虫のつきにくさ、苗や種の費用など、検討する条件は色々ありますが、個人的には小松菜、ミニトマトを勧めます。

まずは小松菜ですが
・収穫まで40日ほど
・暑さにも寒さにも強い
・間引きした苗も食べられる
という、初心者にも育てやすい要素が沢山そろっています。

小松菜は種から十分栽培できます。また、種まきの時期を10日ずつずらすなどすれば、いつでも収穫時期の小松菜を用意できる環境も作れます。本来は種まきしてから40日ほどが収穫のタイミングなのですが、20日くらい経過すれば間引きを兼ねてどんどん食べられます。

なんと言っても葉物野菜は全て食べられるのが良いですね。定番のおひたしや、味噌汁やスープの具にしたり、肉や魚と合わせてクリーム煮にするなど、使い道は結構あります。

次はミニトマトです。1つの苗から100個以上収穫できる費用対効果に優れた点が魅力です。ミニトマトは種もありますが、苗からの栽培が難易度が低いためお勧めします。苗を200円、300円で購入したとしても、枯らさなければ元は十分回収できるかと思います。

収穫開始できれば、どんどん実がつきます。また、脇芽を育てて新しい株にし、さらに収穫をすることもできます。寧ろ育ちすぎて邪魔になるかもしれません。

小腹が空いた時にそのまま食べたり、チーズをのせたトーストの上に半分に切って乗せて焼いたりします。ちょっと洗ってそのまま食べられるのは色々と楽で良いですね。

他にも家庭菜園にお勧めする物は多くあります。まず軽く家庭菜園に挑戦してみて、できそうだと思ったら育てるものを増やしたり、プランターを増やすのが良いかと思います。

こまめに定期的な掃除

直接の節約ではありませんが、定期的な掃除によって大きな出費を抑えられる可能性があります。水回り、排水溝、エアコンのフィルター、コンセント周辺など、ホコリや汚れが貯まっていないか定期的に確認しておきましょう。汚れをいっぱい取り除いたら、実はサビたり穴が開いていたり、コンセントが変形していることに気が付くこともあります。

こういうものは大したことないうちに気がつけば、応急処置でなんとかなる場合があります。逆に確認していないと、ある日突然取り返しのつかない壊れ方をして、多額の修理費が発生したり、使えなくなって困ることになるかもしれません。優先順位は高くありませんが、時間の余裕があればこまめに掃除しておきましょう。

格安スマホ(楽天モバイル)への移行

スマホ料金、特に3大キャリアを利用している方はなかなかバカにならない金額になっているかと思います。格安スマホへ移行することは、もはや節約の基本になっていますね。すでに実行している方も検討された方も多いかと思います。特にどこで契約するか、結構種類がありとても悩むポイントですね。

勿論どこで契約するのがお勧めか、一概には言えません。ただ、生活保護受給者なんですけど…と言われましたら、迷わず楽天モバイルを勧めます。正直、楽天モバイル以上に安いところもありますが、それでも楽天モバイルを勧める大きな理由があります。

理由は『料金決済にクレジットカードを必要としないから』です。

格安スマホには色々な選択肢がありますが、料金決済方法がクレジットカードのみのところが大半です。Docomo、au、ソフトバンク等の大手キャリアを仕方なく使っている人で、原因が決済方法という人が少なからず居ます。一度は格安スマホへの移行を検討したものの、決済方法のクレジットカードがネックで格安スマホへ移行できなかったことはありませんか?ケースワーカー様から、クレジットカードは使用しないように注意されていませんか?新規にクレジットカードを作成することができないことはありませんか?

楽天モバイルでしたら、誰でも使うことが出来る 『楽天銀行のデビットカード』でクレジットカードの代わりに支払いをすることが可能です。クレジットカードが原因で格安スマホへの移行を諦めた方も問題ありません。

勿論、生活費にクレジットカードを使うことを認められている方も、自分の判断で使っている方もいらっしゃるかと思います。そんな方は楽天モバイル以上に安い料金で使えるところで契約しましょう。

まとめ

以上、節約方法の中でも、特に生活保護を受給している方にこそ薦める節約を取り上げました。生活保護制度は『健康で文化的な最低限度の生活』を保障する制度ですので、生活保護受給者の経済状況は制限の多いものになります。その状況で、やりたいことを叶えたり欲しいものを手に入れるには、節約は避けて通れません。希望を叶えるには、手を付けられる節約には手を出し、日ごろから少しでも家計に余裕を持たせることが大切です。