資格試験

基本情報技術者試験に合格するメリット・意義【IT業界への就職・転職を有利にできる】

現状を変えたいと思ったときに、資格取得の勉強を始めようという方もいらっしゃるかと思います。その資格の中で、基本情報技術者試験があります。この資格は、システムエンジニア、ネットワーク技術者など、情報通信業界においてどれだけの技術・知識があるかを示す資格です。合格者はITエンジニアとして基本的なことを理解していると評価され、合格率は25%前後となっています。

情報通信業界にいる人にとっては、今更この資格において特に語ることは無いかと思います。試験の存在を知っていたり、ご自身が受けられたり、周囲に試験を受けた方がいらっしゃるでしょう。

ただ、情報通信業界への就職・転職を見据えてこの勉強をしている方は、本当に情報通信業界への就職・転職に役立つのか、不安に思いながら勉強しているかもしれませんね。今回は、主に情報通信業界への就職・転職のために、基本情報技術者試験に合格することの意義・メリットについてお話しします。

基本情報技術者試験とは?と思い、詳しく知りたい方はIPA(情報処理推進機構)HPで確認してみて下さい。

情報通信業界で求められるもの

情報通信業界において、仕事をするうえで求められるのは、ある程度の読解力と、分からないことがあってもなんとかできるだけの調査・課題対応力です。

情報通信業というものは、日進月歩の世界です。昨日までのやり方が、今日から全く変わるということはよくあります。積み重ねた知識が全く無駄になってしまう、ということはさすがにありません。ですが、新しいことが出てきても、それをどんどん取り入れられる素養があるか、理解できるかが重要になります。

そして、基本情報技術者試験に合格していることで、プログラミングやネットワークについての知識があることの証明にもなりますが、

・試験範囲について知らないないことがあっても、分かる状態へ持っていけるだけの調査・課題対応力がある
・試験の後半は文章問題で、単純に知識勝負ではなく、ある程度の文章を読み取れる読解力がある

ということが証明できます。

ですので、基本情報などの資格試験に合格できるということは、読解力と調査・課題対応力があると肯定的に捉えられます。受験者の側から見たら、資格試験=知識を問うものと思いがちですが、試験では知識以外のものも求められ、それが会社の求めるものにうまくマッチしています。

他の資格との比較

このように、就職・転職に有利になる資格は、実はあまり多くはありません。ちょっと他の資格を見てみましょう。

例えば簿記の資格を取って経理職に就く、というのがありますね。経理の仕事は会計ソフトや社内システムに対して金額や摘要を打ち込んでいく仕事です。

勿論、簿記の知識はないよりはあった方が良いです。ですがそんな知識より、会計ソフトの使い方などの「実務経験の有無」の方が、仕事が出来るかどうかに直結するため非常に重要視されます。簿記の資格だけで採用を決めるかと問われれば、そんなことはありません。

難易度の高い日商簿記検定1級を持っていても未経験であれば、資格など持っていない経験者の方に声がかかります。そもそも経理の仕事は事務仕事というイメージから求人倍率が非常に高く、業務効率化によって採用数も減っています。新卒採用以外は、経験者間での椅子の取り合いになっていることは理解しておいてください。

また、ファイナンシャルプランナーという資格もあります。この資格は、一定程度の金融関連知識があることを証明できます。この資格試験に合格することで、金融業界への就職・転職が有利になると考える方もいらっしゃるかと思います。

ですが、銀行や保険会社などの金融業界へ就職・転職する場合、そんなものは求められません。求められることは金融知識ではなく「保険や投資信託などの売り上げノルマを達成すること」です。採用の際に重視されることは「この人は売り上げを達成できそうか」という観点です。

ファイナンシャルプランナーという資格を持つことで箔を付けられる点はありますが、資格は入社後に取って貰えばよく、大してアドバンテージになりません。資格試験自体が「知識量を問うもの」であるため、ノルマを達成できるだけの販売力がある証明にはならないんですね。

こういった「特定層への就職を目指すために取得したはずなのに大して評価されない資格」がある一方で、情報処理系の資格はそれなりに評価されます。

もちろん、資格試験には弁護士や司法書士、税理士など「その資格を持っている人しか行ってはならない仕事ができる」ものがあります。こういった仕事をするために資格は必須になり、勉強するだけの理由はあります。

ここまで就職・転職において、資格には業務上必須なもの、アピールできるものと、無いよりはマシ程度なものがあることは理解いただけたかと思います。決して「無いよりはマシ」程度の資格を取るために、何かを愚性にするようなことが無いようにしましょう。

ただ、資格を取得することで、志望動機に絡めることが出来るという点はあります。ファイナンシャルプランナーの勉強をして、金融に興味を持ち~というように履歴書や面接時で論理展開できます。無いよりはマシ程度の資格は、この方向で活かすことを考えてみて下さい。

当たり前ですが就職・転職活動においては、基本情報等の取得をアピールするよりは、自前でプログラムを作ってプレゼンする方が、アピールとしてはよっぽど強いです。実際にこんなことできますと示せるわけですからね。資格試験をアピールするのは、未経験の業界に対しての熱意表明程度にしておきましょう。

基本情報技術者試験合格からの就職後

基本情報技術者試験に合格することは、就職・転職時だけでなく、その後も役に立ちます。因みに私がシステムエンジニアとして働いている会社は、基本情報技術者試験合格者に、資格手当として月に5000円手当が出ています。

同業者に話を聞いてみても、月に1万円の資格手当を用意している会社などありました。もちろん、あまりに資格手当が高額な場合は、基本給が抑えられている場合もあります。ですが、おおむねそれなりの評価をされるということは伝わるかと思います。

直接給与に関わってこなくても、昇進に必須のところや評価につながる場合もあります。

このように、基本情報技術者をはじめとする情報処理技術者試験は、入社後に合格する意義・合格しておいてよかったと感じられます。入社する前に取っておいてよかったと思うくらいです。試験勉強をして合格する意義を見失っても、試験合格してからの入社後、役に立ってくるので頑張ってください。

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