資格試験

自衛消防技術試験はどんな試験?解説と試験対策【東京の施設警備員推奨資格】

私は施設警備の仕事で食べていた時期があります。

その際に、自衛消防技術試験を受けることがありました。
今回は、東京都で施設警備、設備の仕事をするなら無視はできない自衛消防技術試験について解説をしていきます。

・自衛消防技術試験の概要
・自衛消防技術試験に合格するメリット
・自衛消防技術試験の試験内容
・自衛消防技術試験の試験対策

自衛消防技術試験の概要

まずは、自衛消防技術とは?というお話です。

東京都では、火災防止条例なるものがあり、一定以上の規模の建物、事務所には自衛消防技術認定の合格者を自衛消防活動の要員とすることが義務付けられています。

その自衛消防技術には、災害時にどう活動すべきか、消防設備等をどう使用すればよいか、という技術、知識が求められます。

要は、災害時の対応力があることを認定する試験が、自衛消防技術試験になります。

自衛消防技術試験 に合格するメリット

東京で仕事をする警備会社からはそれなりに評価されます。

具体例として私の話をしますと
この資格を持っていることによって
月に2000円の資格手当が貰えました。

試験に合格しているだけで2000円変わるというのは大きかったです。

また、受験料も会社に持って貰えました。
実質の持ち出しはテキスト代のみです。

警備会社としても、災害時などいざという時に活動できる警備員がいますよ!と警備先へアピールできるので、資格手当など払っても元は取れるということです。

具体的な待遇は警備会社によってまちまちですが
資格手当以外にも一時金を貰えたり
昇給時の評価要素となったりするようです。

警備会社でなく、設備関連の会社でも評価されるはずです。
さすがにほかの業種で評価されることは滅多にありません。

施設警備や設備など、限られた世界に
しかも東京都限定になりますが
この世界に限れば取っておくメリットは大きいです。

ですが、この世界以外では特に使い道も無く
取るのも難しい資格というわけでもないため
もしこの世界で働くことを考えるなら
仕事に就いてから取れば十分です。

自衛消防技術試験の試験内容

東京消防庁 自衛消防技術試験

受験資格は特にありません。
小学生でも受験できます。
受験場所は東京都の秋葉原、もしくは立川です。
受験料は令和3年時点で5400円
毎月3回前後実施されています。
申し込みは定員制で、日にちが近付くと締め切り前でも定員になっていたりするので、予定を立てて早めの申し込みがおすすめです。

肝心の試験内容は、筆記と実技があります。

筆記に関しては公開もされています。

自衛消防技術試験問題例 午前筆記

自衛消防技術試験問題例 午後筆記

筆記は午前の4択問題、午後の記述問題がありますが、テキストに一通り目を通して、問題集をやっていればまず問題無いレベルです。

問題は実技の個別実技試験です。
個室に入り試験官と1対1になったうえで、実際に消火栓を操作したり、避難放送をしたり、応急手当を行うという試験形式なので、試験がはじまって面食らっているとあっさり落ちます。

実は私も恥ずかしながら1回落ちました。

いざ試験が始まっても考え込まず、すぐに対応できるように、事前準備をすることが大切です。

因みに私が経験した実技試験は、2回とも消火栓の仕様に関してでした。

消火栓の扉を開いて、消火栓を起動させ、燃えているものに対して消火(放水)するという実技試験です。

筆記、実技をまとめた合格率自体は70%前後となっていますが、狭い業界の試験なので、それなりの準備をしている受験者がほとんどです。

自衛消防技術試験の試験対策

東京防災救急協会が、試験用のテキストを発行しています。

東京防災救急協会

試験用のテキストは
自衛消防技術試験受験必携(学科編)別冊付
自衛消防技術試験受験必携(実技編)
自衛消防技術試験問題集
の3点です。

試験に対応したこのテキストを読み込み
筆記、実技対策をしっかりするのが王道です。

まともに買うと良い値段して
資格手当分と釣り合わなくなるかもしれません。
メルカリで買って合格したらメルカリで売ってしまうのがお勧めです。
メルカリで買う時もそれなりの値段しますが、逆にいえば値崩れしない(それなりの値段で売れることは保証されている)ので
持ち出し分は1000円程度で済みます。

その前に、そこそこの警備会社に勤めているのであれば
すでに試験を経験した方がテキストを持っているかもしれませんし
職場に用意されているかもしれません。
聞いてみましょう。

まともに買うのであれば、通販もしくは秋葉原の試験会場売店で販売されています。

試験内容に関しては、そこまでのレベルを求められませんが、消防関連の試験というだけあって普段の生活で身につくものでもないです。すこし出費をしてでもテキストを読み込むのが一番確実です。

筆記試験に関してはこれで十分ですが、問題は実技に関してです。テキストで知識を整理するのはもちろんですが、いざ本番で固まってしまわないように、事前シュミレーションをしておくべきです。

警備の現場で、消火栓などを触れる機会があれば
見ておくと非常に参考になります。

現場で触ることのできない方も
Youtubeなどに消火栓の使い方などの動画は上がっていますので
探して確認しましょう。

以上、自衛消防技術試験についてのお話でした。

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