生活保護の受給・申請

生活保護の扶養照会が来たら返信などどう対応すれば良いか【返信しなくても問題なし】

生活保護を利用するということは、決して当人だけの問題ではありません。生活保護を利用申請すると、親族へ扶養照会が行きますね。生活保護を利用申請した本人も扶養照会の行方が気になるでしょうが、扶養照会を受け取った側もどう対応すれば良いか気になりますよね。

今回は生活保護を申請した方の親族としての立場から、生活保護の扶養照会が来た時にどうすれば良いかのお話しです。

生活保護の扶養照会内容

実例として、佐賀県の扶養照会書テンプレートです。気になるのであればリンク先で確認してみて下さい。※1枚分スクロールすると、別紙の扶養届書もあります。

生活保護を申請すると、申請者の親族にはこういった書類が届きます。地方自治体によって扶養照会書のテンプレートは異なります。ですが『(訪問や子どもの預かりなどの)精神的な支援、金銭的な援助は出来ますか?』というのは、どの地方自治体でも書かれています。

扶養照会へはどう回答すれば良いか

結論から言えば、扶養照会が来ても無視して差し支えありません。

寧ろ無視してあげてください。

生活保護を申請する申請者本人の気持ちとしては『助けて欲しいとは思っていないので、放っておいて欲しい』はずです。だって助けてほしかったら既に自分から連絡しています。それに自分の生活だってあると思います。元生活保護利用者としての私の意見ですが「自分の生活があるだろうから私のことは無視してくれればいい」と思っていました。

生活保護申請者にとって一番好ましくないのは、援助されないことではなく、大したことは出来ないのに「援助します」と回答されることです。援助すると回答されても、実際に援助できないのであれば、申請者は本当の意味で詰みます。

もし「ある程度支援できます」と答えれば生活保護は開始されず、援助を待つ状態になるからです。生活保護を申請した人が心底嫌いでなければ、支援できないのに支援しますと答えるのは避けましょう。

もし生活保護を申請した人が嫌いで、生活保護の利用を邪魔する嫌がらせをしたいのであれば止めませんが、人間としてどうなのかなとは思います。

ということで、扶養照会への返事をしなくても別に問題有りません。因みに一定期間内に扶養照会への返事が無ければ、『援助の見込み無し』と判断されます。誰からも援助の見込みが無く、本人世帯が困窮しているのであれば、そのまま生活保護が開始されます。

ですが、無視するのは偲びないかもしれませんので
・精神的な支援の可否 不可
・金銭的な援助の可否 不可
だけ回答して返信すれば十分です。さらに言えば「金銭援助を行う経済的余裕はありません」と適当な箇所に一文付け足しておきましょう。

扶養照会へは「互いに扶養する義務がある」と書いているかもしれませんが、別に気にすることもありません。親族の扶養以前に、自分と自分の家族を扶養する方が先です。

因みに、仮に数万円なら金銭的援助できる、という方もいらっしゃるかと思います。数万円なら仕送りで金銭的援助できると回答する結果、生活保護を申請した人の暮らしがどうなるかもお話しします。数万円の金銭援助では足りず、生活保護を利用するようになった場合の話です。

実は、生活保護を申請した人の生活は一切楽にはなりません。仮に数万円の援助があれば、それを差し引いた生活保護基準金額が生活保護費として支給されます。援助が無ければ、生活保護基準金額がそのまま生活保護費として支給されます。

つまり、仕送りの有無でその人の暮らしは何にも変わらないんです。これくらいなら出来るかな…と助け船を出そうとするその人格は尊敬しますが、ただただ自分のお金を減らすだけで、全く本人に届いていないことは知っておいてください。

また、収入欄を書くような箇所があると、もしそれなりの収入がある場合、援助しないのは良くないこと?と思うかもしれませんね。収入のあるなしはさておき、結果として生活保護申請者を援助しない人は9割を超えています。親族とは言え別世帯の人を援助しないことは、決して非難されることではありません。自分の責任の範囲ではないはずです。

そして、年収1千万円くらいなら援助しなくても恥ずかしいことでもありません。だって自分の生活がありますよね。実際問題、年収1千万円程の家庭は、公的な教育支援、育児支援制度などの対象から除外され、子供に高いお金がかかってしまうなど、決して生活が楽な家庭ではない筈です。

さすがに年収が2千万円を超えているなら、生活保護になりそうな親族を支援してあげても良いんじゃないかな?と個人的には思うところですが。

ぶっちゃけ役所としても、本気で経済的支援をしてもらえるとは思っていません。実際に扶養照会を行った結果として、支援につながった実績もわずか数%です。ただ、「親族からの支援は難しいことを確認しました」という証明、生活保護の利用を開始する理由が欲しいだけです。

以上、扶養照会への対応でした。扶養照会が来たとしても慌てず騒がず、適当に対応しましょう。

コメントを残す

間違っている点、疑問に思ったこと、感想、ご意見などお気軽にコメント下さい。疑問点や指摘に関しては可能な限り修正・追記いたします。