生活保護からの脱出

生活保護を脱出するためのステップ

今回は、 元生活保護受給者の管理人が
生活保護をどう脱出するか
についてお話します。

生活保護を受給し続けるのに
抵抗のある方もいらっしゃるでしょうし
生活保護はそれなりの足かせがあります。
また、生活保護を脱出せずとも
生活を少しでも改善することは必要です。

生活保護は、申請すればいつでも脱出できます。
が、体調をしっかり治していない
続けられない仕事を選んでしまったなど
きちんと生活保護の準備をした上での
脱出でなければ
すぐに生活保護に逆戻りになることもあります。

そこで、生活保護を脱出して
その後自立して生きていくために踏む
ステップについてお話します。
私は生活保護受給から脱出するまでは
次の階段を上るものだと考えています。

START↓
・STEP0-まだ自身の状況を把握していない・何もできない
・STEP1ー少し働けるようになるまで体調を整える
・STEP2-支出が生活保護費内になるように生活を改善する
・STEP3ーしっかり働けるようになるまで体調を整える
・STEP4-生活保護費を上回る収入を継続的に得る
GOAL

まずはご自身の状況を把握し
どのステップにいるかを認識しましょう。

STEP1ー少し働けるようになるまで体調を整える

目標は、週20時間程度働ける状態に
なることとします。
現実的には週15時間程度働ける状態です。
週に2,3日アルバイトや日雇いで働くイメージです。

まずは疾患があるなら、ここで治療しましょう。
体力面、精神面、両方です。
あわせて、健康診断や歯科検診などに行き
健康の不安はここで潰しておきたいです。
生活保護は医療費が無料です。
自費診療は無料にはなりませんが
公的な支援もいろいろあります。
生活保護を受給したことを
恥ではなくチャンスと捉え
使えるものはとことん利用して
今後の憂いを取り除きましょう。

その上で、誰でもできそうな仕事を
探してみましょう。
勿論スキルがある方は
ご自身に出来るお仕事を探せばよいです。
もし無職生活保護からスタートしていれば
アルバイトなどをすることによって
所得が増え生活が楽になります。
アルバイトで得たお金の分
生活保護支給額も減りますが
アルバイトで得たお金は
全額減らされるわけではありません。
結果として、収入が増加します。

年齢的にアルバイトが難しい
年金受給中高齢者の方であっても
シルバー人材センターの利用を
検討してみてはいかがでしょうか。
最終的にフルタイム並みの収入を
得るのは難しいですが
体調を整えるという意味でも
個々人の事情に合わせて
適度に働くのはよいことです。
月に数万円、なんなら数千円分でも
自分で稼いだ収入があるのは
精神的にも落ち着くと思います。

STEP2-支出が生活保護費内になるように生活を改善する

まずは1ヶ月、家計簿をつけてみましょう。
この目的は支出を把握することにあるので
ここで特に意識して節約をする必要はありません。

1ヶ月家計簿をつけてみて
生活保護費の90%以内の支出に
収まるようならOKです。
※アパートの更新費用など
突発的な支出もあると思いますので
1年に直しても黒字になるよう
突発的な出費のない月は余裕を持たせましょう。

生活保護費の90%を上回るようであれば
支出を見直しましょう。
特に通信費、食費が高くないか、
意見を求めると良いと思います。
これは工夫次第で大きく削れる項目です。
お酒、たばこにお金がかかるようでしたら
病院に行くのもよいと思います。
禁煙外来などに行き
生活保護費で治療できるうちに
さっさと直しましょう。
また、住居費があまりに高ければ
生活保護費の住宅扶助範囲内で住める物件へ
引っ越すように指導されるかもしれません。

もし生活に余裕が出れば
生活保護費での貯蓄は禁止されていません。
生活保護脱出後を見越して
しっかり貯金しておきましょう。
その準備をせず無一文で
生活保護からほっぽり出されるのは
かなりの不安がつきまといます。

ただ貯蓄額が生活費の6か月分
もしくは50万円程になれば
活用できる資産があるとみなされ
一時的な保護費支給の停止
もしくは生活保護の廃止に
つながる可能性もあります。
その点はご注意ください。
とは言っても、
生活保護受給開始から50万円程度の貯金が
できるようになるまで持って行けた方は
生活保護を脱出できる情報収集力や判断力など
能力が十分に備わってるかと思いますが。

STEP3-しっかり働けるようになるまで体調を整える

目標は、フルタイムで週40時間程度
働ける状態になることとします。
現実的には週30時間程度働ける状態です。
週に3,4日アルバイトや日雇いで
働くイメージです。
もしくは短時間の勤務で週5働くイメージです。
アルバイト掛け持ちなどでも構いません。
ここまでくれば
フルタイムの仕事に移行するまで
大きな壁はないでしょう。

単身者の方であれば、この段階で
生活保護受給額を超える収入を
得られるかもしれません。
とはいえ、一時的にその収入を得ても
継続して得られるかは別の問題になってきます。
理想は正社員(期間の定めのない雇用)で
収入を得ることで、生活保護を脱出です。
なるべく自分にとって有利な状況で
生活保護を脱出できるようにしましょう。

STEP4-生活保護費を上回る収入を継続的に得る

STEP2とSTEP3をクリアしたうえで
継続的に生活保護を上回る収入を
得られることになったらゴールです。

具体的には就職活動です。

生活保護を受ける理由も
なくなるかと思いますので
生活保護廃止の手続きをして
しっかり貯金しつつ
ご自身の人生を楽しみましょう。

まとめ

ここまで生活保護脱出までの
ステップをお話ししました。
このようにステップをきちんと踏んだ上で
生活保護を脱出すれば
すぐに生活が破綻して
生活保護に逆戻り…とはならないと思います。

しかし、準備しすぎて
前に進めなくなる必要もありません。
私はフルタイムのアルバイトによって
生活保護の基準額を上回る収入を
手にするようになり生活保護を脱出しました。
なので、生活保護中に就職し
ずっと生活できると
見通しがあったわけではありません。
余裕はあまりありませんでしたが
アルバイト時代に時間を作り就職活動しました。

私が生活保護を受給した経験を踏まえ
今現在も思うことですが
「最悪でもまた生活保護を受ければよい」
そう考えれば気持ちは非常に楽です。
何も恐れることはありません。
生活保護脱出などの参考になれば幸いです。

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