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「JRの車椅子乗車拒否と生活保護叩きの意外な共通点」という記事への意見

伊是名さんのブログ「JRの車椅子乗車拒否」が炎上した件について、今更話すことは無いかと思います。ご存じの方がほとんどでしょう。

※今回は伊是名さんに関する件を知っている前提で書いています。知らない方にはよくわからない内容になっているので、これから紹介する記事等読んでみて下さい。

それに関連して、色々な記事も書かれています。今回取り上げるのも、JRの車椅子乗車拒否そのものではなく、この件に生活保護叩きを関連させた内容です。

JRの車椅子乗車拒否と生活保護叩きの意外な共通点

筆者は生活保護界隈でよく記事を書いているみわよしこ氏です。読まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論部分だけ引用しますと

● 「生活保護叩き」との 共通点と相違点はどこに?

伊是名さんのブログ記事の「ネット炎上」には、「生活保護叩き」との共通点はあるものの、相違点の方が大きいように思われる。

「生活保護叩き」の原因には、「申請と審査を経て認められる」という生活保護の仕組みそのもの、選別主義に起因するものが多い。申請手続きそのものに関する情報を充分に得られなかったり、支援団体とつながることができなかったりする人々は、生活保護の対象となることが難しい。生活保護で暮らす人々に対する「不当にトクをしている」という批判の原因の1つは、生活保護制度の選別主義的な性格そのものにある。 

そこから、「不当に恵まれている」「義務を果たさず権利ばかりを主張する」「納税者に損をさせている」といった各種のパターンが派生する。さらに、そういった憤懣が政策的に利用される場合もある。

今回の伊是名さんの移動の目的が旅行であり、ヘルパーを同行させていたことは、「不当に恵まれた障害者」という妬みにつながったかもしれない。また、熱海駅から自費でのタクシー移動を行わなかったこと、前日や1週間前に事前の申し入れをしていなかったことは、「義務を果たさず権利ばかりを主張する障害者」という怒りにつながったかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c369d8e0bbcbf6b24259f4819fb3385bc502d0bc?page=3

● 生活保護当事者への 「らしさ」の呪縛

「健常者にとっては、駅の階段を上り下りすることも、エスカレーターを使うことも当たり前です。バリアフリー化されてエレベータが設置されたら、便利な手段が増えるだけです。でも障害者は、エレベータを利用せざるを得ない状況があるから利用するわけですよね」(ミサトさん)

生活保護叩きについては、どうだろうか。

「生活保護もまた、利用せざるを得ない状況があるから利用するわけです。そこにぶつけられる『自分はこんなに苦労しているのに、ナマポもらって、のうのうと暮らしやがって』という悪意は、完全な『やっかみ』だと思います」(ミサトさん)

伊是名さんの今回の出来事との共通点は、どこにありそうだろうか。

「共通点というより、似ているところは、『らしくしろ』という見方にあると思っています。『生活保護受給者なら受給者らしく』『障害者なら障害者らしく』というところでしょうか。だから、生活保護や駅員の介助が『特別扱い』に見えるのでしょう」(ミサトさん)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c369d8e0bbcbf6b24259f4819fb3385bc502d0bc?page=4

と、私にとっては突っ込みどころが多く、無理やりこじ付けた感が漂う文章でございました。私が一部切り取ってしまったため、意味が分からないようになった可能性は大いにありますので、気になる方は記事を読んでみて下さい。

因みに、伊是名氏は言っていることがコロコロ変わっています。JRの車椅子乗車拒否問題について全く知らない方は、紹介記事だけでなく、他の記事も読んで比較してください。また、JRは車椅子乗車について拒否していません。タイトルの付け方に悪意を感じます。

もしかしてこの文章、伊是名氏との会話から結論を出したのではなく、はじめに「伊是名氏と生活保護を擁護する」と結論が決まっており、都合の良いように展開したのかな?と思いました。邪推しすぎだなと思いましたので、心の中で留めておきます。

今更感はありますが、思ったことをつらつらと述べていきます。JRの車椅子乗車拒否という問題自体が、伊是名氏が問題提起のために確信犯的に引き起こしたものではないか?ということはこの際置いておきます。

自分一人でどうにもならなさそうなことがあれば人に頼る、それは、健常者でも障碍者でも変わらないはずです。健常者でも、怪我したり病気で動けない、動くのが辛くなることがあります。仕方ないことですし、お互い様だと納得できます。

ただ、頼まれる方にも都合、出来ることや出来ないことがあります。障碍者でなく健常者でも、大多数は好き勝手に振舞っているわけではなく、我慢や妥協をして生きています。それはお互い「相手の方にも都合がある」ということを理解しているからですよね。

旅行や食事で、色々と連絡、予約して、それでも思い通りにいかなかったり、いきなりお願いして断られるというのは、障碍者に限らず誰でも経験があることではないでしょうか。もちろん日常生活においてもです。

今回のブログ炎上の原因は「相手の方の都合を考えない」という伊是名氏個人の人間性の問題です。

今回叩かれているのは、障碍をもつ伊是名さんではなく、一個人としての伊是名さんです。伊是名氏個人の人間性から起こった問題を車椅子利用者全体の問題にすり替え、そこから生活保護叩きとの共通項を見出す論理展開には理解も共感もできませんでした。

さて、生活保護叩きと言えば、10年ほど前の29万円おばさんが記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか?生活保護費として家族の分も合わせて29万円を受給していたが、少し減額されることになり、TVのインタビューへ納得していないと答えた方ですね。

これが叩かれた原因は明白でした。

生活が苦しくて半額になった肉しか買えないと言ったが、そのお肉がすき焼き用の和牛だったり、発表した家計簿も多額の使途不明金など、おかしいところが多々見られたりしたからですね。同額の生活保護費をうまくやりくりしている人が居る一方で、「高いものを買えばお金が無くなる」という当たり前の現象を理解できていないと思われる個人の問題です。

この人何を言っているんだろう…と、生活保護を利用した経験のある私が今思い返しても、納得や共感できるポイントがありませんでした。もしこの人個人ではなく生活保護制度の問題にするのであれば、こんな金銭感覚の人にお金を管理させている生活保護制度に問題があるとも言えます。とはいえ、苦しいながらも家計をやりくりしている大多数の生活保護利用者の方にとって「生活保護利用者はお金の管理をするな」というのは暴論に感じるのではないでしょうか?

どうしても生活保護を利用せざるを得ない人に対する「生活保護叩き」も確かにありますが、それは少数派の意見です。どちらかというとこのような個々人の立ち振る舞いに関する「生活保護利用者個人への叩き」が多いと感じます。

稼働能力があるのに働かず生活保護を利用している方が叩かれることはあれど、病気や後遺障害等で労働能力が無く、本当に生活保護が必要な人を叩く人がどれだけいるでしょうか?そう考えると「生活保護叩き」も、叩かれている個人の問題を、生活保護利用者全体の問題にすり替えられていると感じました。

それを踏まえて車椅子問題と生活保護叩きの共通点を挙げるとするなら、障碍者であっても生活保護利用者であっても、叩かれる原因は当人の人間性、生き様が大いにあると再確認できました。

その意味では非常に有益な記事でした。ありがとうございました。

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