生活保護の受給・申請

生活保護の受給条件と受給手続き方法

新型コロナの影響で生活が困窮し
生活保護を受給せざるを得ない方も
これから多く出るのではないでしょうか。
とはいえ、生活保護をどうやって受給できるのかなど
肝心の知識は知らない方が多数だと思います。

今回は生活保護を実際に受けていた私が
生活保護を受けるための条件と
実際の手続きについてをお話しします。

生活保護の受給を考えている
周りに生活保護を受けた方が良いと思う人がいる
そんな方向けの内容です。

また、今の自分に直接関係なくても
制度として知っておくといざという時安心できるかと思います。

目次
〇生活保護の受給要件
・活用できる資産を持っていない
・満足な就労が出来ない
・親族の支援も受けられない
・他の公的制度も受けられない
・借金が無い
〇生活保護の受給までの手続き方法
・生活保護の申請場所
・生活保護の申請に必要なもの
・生活保護の審査
〇生活保護申請時のポイント
・生活保護を「申請」しよう
・嘘はつかない
・人を頼ろう
〇まとめー私が生活保護を受給できた要因

生活保護の受給要件

生活保護は誰でも受給できるわけではなく
本当に困窮している人であることが条件です。
ということで、次の要件に当てはまるかどうか確認されます。
なお、緊急事態宣言中などの特殊な事情がある場合
受給要件が多少緩和される場合もあります。

以下に、つらつらと記載しますが、要は『努力をしても最低限の収入を得ることが出来ない』かどうかです。

1、活用できる資産を持っていない
2、満足な就労が出来ない
3、親族の支援も受けられない
4、他の公的制度も受けられない
5、借金が無い

以下、一つづつ掘り下げて見ていきましょう。

1、活用できる資産を持っていない

現金・預貯金・貯蓄型生命保険・株式・不動産・車
これらを使ったり売ったり、活用するなどして
生活できると判断される資産を持っていれば申請は通りません。

これは地方公共団体によってケースバイケースです。
A市では5万円の現金があったが申請が通ったが
B市では2万円の現金しかなかったが申請は通らなかった
などなど、地方公共団体の見解によって違いが出ます。

まあ総額で1万円を切っている状況(あと2週間生存できるか危ないレベル)
まで追いつめられていましたら
よほどが無ければこの要件で申請が通らないことは無いと思います。

2、満足な就労が出来ない

障害や病気などで就労できない。
できたとしても短時間しか働けない。
就職活動をしているが、職が見つからない。
という要件です。
それらを裏付ける書類があると申請は通りやすいです。

3、親族の支援も受けられない

3親等までの親族に
申請者を援助してあげることが出来ないか照会が行きます。
親族に照会の連絡が行き、生活保護の申請をしたことも伝わります。
具体的には、両親、兄弟、祖父母、叔父叔母までです。
「面倒なんか見ねーよ」と返されればそれで照会は終わりです。
また、親族が照会に応じない場合も
親族の援助の意思はなしとみなされて終わります。

人によってはこの親族照会が非常に嫌かと思います。
もし親と折り合いが悪く、
こちらとしては「親と一緒に暮らしたくない」が
親は「ここに住め!実家に帰って来い」と言う
そういうケースもあるかもしれません。
個人的には一番面倒なポイントだと思います。
生活保護を申請したことも伝わりますので
一応、該当する方に事前に連絡しておいた方が
話はスムーズにいくかと思います。

4、他の公的制度も受けられない

就労支援・障害年金など
他に受けられる制度がないかの確認です。
生活保護はあくまで「他に手段が無い人」向けの最終手段です。

5、借金がない

これは絶対条件ではないですが、注意する必要があるので
項目に加えました。
借金がある場合は
まずは債務整理を勧められます。

もし借金がある状態で、生活保護の受給が決定すれば
債務整理をしない場合でも
これ以上借りないでください。
生活保護の受給中は返済を止めてください。
という話になるかと思います。

つまり、消費者金融などでキャッシングして
生活費をつなぐくらいなら
生活保護を堂々と受給してよい
というのが、福祉事務所からの見解ですので
もしこのページをご覧になり
借金するか生活保護か迷っている方は
迷わず生活保護を申請しましょう。

以上、ないない尽くしの条件を満たしていれば
申請をすれば受給することが出来る可能性は高いです。
あくまで生活保護の「申請」をすればの話です。
ということで、生活保護の申請についてお話しします。
続きます。

〇生活保護の受給までの手続き方法

ここから、生活保護を受給するまでの流れを
どこに行ってどんな手続きをすればいいか
各種注意を交えてお話しします。

・生活保護の申請場所

市区にお住いの方は
お住いの地方公共団体の
福祉事務所になります。
地方公共団体の中でも、福祉事務所はいくつかあるため
お住いの地域がどの福祉事務所の担当なのか
事前に見ておきましょう。
町村にお住いの方は
基本的にお住いの地方公共団体の
役所になります。
福祉事務所は町村では設置が義務ではありませんので。
ただ、一部の町村では、福祉事務所を設置しているところもあるので
福祉事務所がありましたらそちらが申請場所になります。

まとめますと
福祉事務所設置の地方公共団体>福祉事務所
福祉事務所未設置の地方公共団体>市町村役所
となります。
HPに記載されているかと思いますので
お住いの「○○市 生活保護」「○○町 生活保護」
などで検索してみましょう。

・生活保護の申請に必要なもの

 免許証などの身分証明書
 健康保険証
 マイナンバーカード、もしくは通知カード
 印鑑

を、必ず用意してください。
とはいうものの
国民健康保険滞納して保険証が無い
身分証明書が一つもない…という方については
仕方がないので無くても大丈夫です。

 離職票
 通帳
 年金手帳
 賃貸借契約書

なども一緒に持っていくと
状況の説明がしやすいかと思います。

離職票は失業の証明として
通帳はお金の流れの説明
賃貸借契約書は家賃が○○円という説明に使えます。
そういったものを用意して
ご自身の窮状を嘘偽りなく説明しましょう。

・生活保護の審査

生活保護の申請後
事実関係を確認するために
福祉事務所の調査・審査があります。

調査内容は
親族への扶養照会
家庭訪問
財産調査などです。

福祉事務所の呼び出し、書類の提出の要求
その他調査には必ず応じてください。
困窮している事実を確認できないとして
申請を却下される可能性があります。

この調査を挟み
生活保護の申請後、14~30日を目安として
生活保護が受給できるかどうか決定します。

〇生活保護申請時のポイント

生活保護を申請するときに
心に置いていただきたいことを述べていきます。

・生活保護を「申請」しよう

生活保護を「申請」する
生活保護を「相談」する
この違いは非常に重要です。
福祉事務所、地方公共団体によりますが
はじめにどんな伝え方をするかで
職員の対応が大きく変わることもあるためです。

生活保護の申請をした場合は、申請ありきで話が進み
生活保護の相談をした場合は、まずは相談から話が進み
○○して頑張りましょう!と話を持っていかれ
結局申請は出来なかったという場合もあります。

○○という理由で生活が破綻するので
「生活保護の申請に来ました」とはっきり言い切るのが
生活保護申請時の正しい切り口です。
「生活保護の相談に来ました」という
遠まわしな切り口は避けましょう。

・嘘はつかない

生活保護を申請する際に
虚偽の申告をして生活保護を受給することは絶対に避けましょう。
虚偽だと判明した場合に
生活保護の申請が却下されるリスクの方が大きいです。
特に、借金について
なんだかんだで判明しますので、隠すメリットはありません。

・人を頼ろう

特に、この記事をお読みいただいて
ちょっとよく分からないと思った方向けの内容です。
まずは知人、親族に相談してみましょう。
このご時世、もし生活に困り切って
自分を頼って金銭をたかられるくらいなら
きちんと生活保護を受けて生活を安定させてほしい
そう思う方が大半だと思います。

私ももし親族から生活に困窮していると相談が来たら
金銭は出せませんが
生活保護の受給申請手続きについては手伝います。
自分の懐が痛むのは非常に嫌ですが
困っている方を無視できるほどメンタル強くもありませんので
最低限、自分にできることはします。

知人、親族に頼れなければ民生委員などに相談しましょう。
民生委員についてよくわからない方はこちらの政府広報をご参考ください

まとめー私が生活保護を受給できた要因

ここまで偉そうなことを述べましたが
私は運の良さだけで生活保護を受給できました。
私が家賃を滞納していると
私から家賃を取りたてたい保証会社の方が相談に乗ってくれ
生活保護の手続きもサポートしてくださいました。
サポートどころか、ほぼほぼ代行して頂いたと言っても過言ではありません。

生活保護の申請時を振り返ってみますと
生活の状況や困窮した経緯などを説明するなど
当時の私一人では厳しかっただろうなと思っています。

自分の力では難しいと思ったら
誰かに相談しましょう。
私は生活保護が必要な方は受給すればよいと思っています。
特に、これまで頑張って生きてきた方
生活保護を受給することに負い目を感じる必要は決してありません。
生きてください。

この記事が生活保護受給の参考になれば幸いです。

コメントを残す

間違っている点、疑問に思ったこと、感想、ご意見などお気軽にコメント下さい。疑問点や指摘に関しては可能な限り修正・追記いたします。