生活保護費の経過的加算とは
生活保護を利用していれば、生活保護費を計算したことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
生活保護費を計算するうえで、色々なものを計算しますよね。
その中に、生活保護費の経過的加算と言うものがあります。
計算するうえで、入れないといけない計算をややこしくする項目です。
これがあることで何かいいことがあるのか。
今回は、この生活保護費の経過的加算についてお話しします。
生活保護費の経過的加算とは何なのか
一言で言えば、設定した生活保護費の公式による計算で、生活保護費の減額幅の大きい世帯を救済するというものです。
これは、平成30年に生活保護費の公式が変わったことで、生活保護費が大きく変わったことが背景にあります。
例えばそれまでは生活保護費が10万円の世帯が、9万円になるというような改正です。
これは傍目に見ても凄い減額率だとわかりますね、10%も減っています。
マイナス10%をそのまま適用すると、生活保護世帯の悲鳴が続出することになりますね。
このように、場合によっては影響が大きすぎる世帯が出てきてしまうことで、生活保護費の減額率に上限を設けました。
減額率はマイナス5%までとする、というものです。
ということで、生活保護費の減額率が大きすぎるところに対して、生活保護費の経過的加算で補おうというものです。
マイナス5%でも相当の減額だったじゃないかという点はまた別のお話です。
もし、この加算が無くなってしまえば、生活保護費は間違いなく減額されますね。
人によっては死活問題になるでしょう。
この生活保護費の経過的加算、ケースバイケースで、全く加算されない場合もあれば、100円ほど加算される場合、3~4000円も加算される場合と色々あります。
生活保護費は定期的に見直され、この経過的加算は今後どうなるか分かりません。
気がついたらこの加算はなくなっている、ということも考えられます。
そうなって慌てないように、自分の生活保護費のうち経過的加算はいくらなのか、調べておくことを勧めます。