生活保護からの脱出

生活保護を抜けてから9年、人生に必要なものは開き直りと試行錯誤

4月、はじまりの季節

私は20代で色々嫌になり、3年半ほど生活保護のお世話になりました。
生活保護を利用しながら色々アルバイトをやってみて、20代も終盤になってきた時期の4月に手取りで15万円を超えたため、生活保護を打ち切る形で生活保護とお別れしました。

それから9年が経過しました。
4月は私にとって生活保護から抜けて何年と数える季節になります。

私の今の状態をさらっとまとめますと、年収400万円台、手取り月20万程度、資産額500万円くらいです。その辺りにいる平凡な1人と言う感じでしょう。
しかし、生活保護を抜けた時の状態はゼロ…どころか奨学金の残額400万円超から始まりました。
その時は、生活保護を抜けたはいいもののこれからどうやって人生やっていくかなと、展望も方向性も無い状態でした。
その時に比べれば、今はある程度何かが起きてもどうにでもなる要素が揃いました。
考え方においてもそれなりに変わり、少なくとも投げやりと言うか世捨て人的な考え方はしなくなりました。

生活保護を抜けた後、どうやって人生を展開していくかと言う視点で大切なものを語っていこうかと思います。
ほぼ自分語りで、誰の参考にもならないかと思います。

試行錯誤

突然ですがサイコロを振り、3回続けて1を出すことは何%の可能性で出来るでしょうか。

サイコロを3回振って3回とも1である確率は、6分の1を3回かけ、216分の1、0.5%未満です。

ただし、これはサイコロを3回振ると言う試行回数が1回であればの話です。
試行回数をもう1回増やせば可能性はほぼ倍になりますし
100回サイコロを振ってみればその中で3連続で1を出すことは3~4割くらいの確率で出来ますし
極論、成功するまでやれば100%です。

サイコロで例えましたが、運要素が強めなものは試行回数を重ねることが重要です
勿論運の要素が強めのものでなければ、幾ら試行回数を重ねても無駄と言うこともあります。

ただこの試行回数を重ねると言うのは、収入に直結する職探しにも言えることじゃないかと思います。

私が生活保護に至った理由は、新卒での仕事と第二新卒での仕事に由来するものです。
大した成果が出せず、ノルマも全然達成できずで、色々なものが嫌になり身体も思うように動かずに、生活保護に至りました。
その当時のことを思えば仕方ないとも言えます。会社経験2分の2、100%の確率で自分には働くことが合っていなかったのです。

ですが今思い返してみれば別に2社程度の経験で、自分の能力と社会に結論を出さなくても良かったなと思いました。
私は生活保護を利用する中で色々アルバイトをしてみました。
ダブルワークも組み入れ、生活保護を抜けてからの話も含め、それなりの職場を見てきたつもりです。

仕事においては、どんな人と働くかという運の要素も少なくありませんでした。
勿論自分には絶対に合わないという仕事内容はあるかと思います。
ただ世の中、仕事の種類自体は、人生100回あったとしても経験しきれないほどあります。
その仕事内容に誰と働くかと言う要素を加えると、組み合わせは何百、何千万通りとあります。

それを踏まえると、たったの2社での経験で人生に結論を出すのは明らかに早すぎました。
何百社とは言いませんが、10社20社経験して、それでも自分に何の適正も無ければ人生投げても良かったんじゃないかと思います。

試行錯誤と題しましたが、人生やればできる事もあります。
1回や2回で投げずに何度もやってみることで、選択肢と言うか出来ることが増えていくはずです。
仕事においても、全くできなかったことも出来たり出来なかったりと多少は進歩しました。
自炊もこの物価高の時代に2万円台で出来るようになりました。

そのためにも、試行錯誤を繰り返せる行動力、と言うか体力が大切だと思います。

これまでの人生に対する開き直り

生活保護を抜けた後というのは、はっきり言って後悔の連続です。

私は一度は生活保護を利用するほど、稼ぐ能力に恵まれていないので、出来ないことがそれなりにあります。
その出来ないことも、生活保護と言う期間を使って何とかならなかったのかと思うことも少なくありません。
生活保護の期間中に資格を取るなり、色々試してみるなり出来たでしょう。

また、もっと早く生活保護を抜けられればよかったなど、思うところもありました。
結果論ですが、現在は生活保護の時代よりは金銭的な余裕があります。
抜けるのが早ければ、現在はもっと金銭的な余裕があったのでしょう。

でも考えてもこれまでの人生や状況は変えられないのです。考えるだけ無駄です。

出来ないことは出来ないという開き直り
仕方ないものは仕方ないという開き直り

いかに早く、この「開き直り」モードに入れるか。
逆に言えば、生活保護を抜けた後に開き直りモードに入れなければ、いつまでも生活保護という過去を引きずり、予後が悪いかと思います。

後悔の連続と述べましたが、生活保護を抜けたこと自体に対する後悔は特に無いです。
楽だったなあと懐かしむことはありますけれども。

まとめ

生活保護を抜けてから9年目の私はそんな思想で、今日も淡々と生きています。
また来年も4月を迎え、生活保護を抜けて何年になったなと振り返りたいものです。

コメントを残す

間違っている点、疑問に思ったこと、感想、ご意見などお気軽にコメント下さい。疑問点や指摘に関しては可能な限り修正・追記いたします。