生活保護に関する考察

生活保護利用者は、生活保護の申請について、何を悩み、気にしたのか

日本における最後のセーフティネットとして、生活保護があり、最低限の生活を保障するものになっていますが、では条件を満たす全員が気軽に利用するかというと、そうとも言えない現実があります

条件を満たせば誰でも利用して良いはずのものですが、生活保護を申請した際の当事者も色々な悩み、葛藤などがあります。

ここで、参考になる調査があるので紹介します。

令和元年(2019 年)7 月
小田原市福祉健康部生活支援課
生活保護利用者アンケート調査の結果

というものです。

「生活保護舐めんな」というジャンパーで有名になったあの小田原市ですね、アンケートには「生活保護舐めんな」という福祉事務所の改善、意識改革の意図もあったようです。

このアンケートの設問はに「生活保護を申請する際に悩んだこと」というものがありまして、生活保護利用者は生活保護を申請する際にどんな悩みを抱えていたかがわかります。
大雑把にまとめて紹介します。
動画も作成してみたので、合わせて視聴いただけると嬉しいです。

〇バレたくない

「周りの人に保護を申請する際に知られたらってことです。」
「税でお世話になることの悩みと他人に知られないか(プライバシー)の心配事業 2 箇所で就業していたのが 1 箇所の収入になり生活に不安があり申請しましたが、その後近所やアルバイト先に受給が知られないか。」

「世間体が気になり、なかなか相談にいけなかった。どうにもならなくなるまで相談にいけなかった。」

これは申請の時に限らず、生活保護利用開始後もずっとついてくる悩みになります

生活保護がバレることによるメリットなんてほぼ何もなく、生活保護に対する偏見や決めつけがあるのも確かなので、気持ちはわかります。
敢えて言えば、生活保護を利用していることを開示することで助けてくれる人もいますが、そんな人は生活保護になる前の段階でフォローを入れてくれると思います。

〇申し訳ない気持ち

「自分の努力の足らなさに恥ずかしい思いをしました」
「急に体が不自由になり自由気ままな生活をしていたのでこんな自分でも保護を受けられるか不安だった。」

このように、自身のこれまでの生き方を顧みるというのがあります。
貯金できるときにしておけば、頑張れるときにもう少し頑張っておけば、自分がもっと計画的に、違う生き方をしていれば生活保護に頼ることにならなかったのでは、という考えです
その気持ちがあるなら、それはこれからに活かしていただければよいのではないかと思います。

〇人生もこれまでだと感じた

「健康保険証を手放したとき、一般の社会人とは違うと痛感した。」
「これで私の人生も終わりと思った、今は新たな自分の人生を見つけようとしている。」

生活保護をきっかけに、人生を振り返るパターンですね

良くも悪くも、生活保護は人生の分岐点になり得る制度です

ただ、生活保護を利用するということは、生活保護を利用する以外の方法で解決できなかった事情があるはずです。
再起したい気持ちがあるのなら、その気持ちは大切にしつつもまずは現状を受け入れ休むべきでは?と思います。

そして、たとえこれまでの枠組みから外れても生きていきたい、という切実な気持ちがあったと思います。その「生きたい」という気持ちを素直に認め、折り合いを付けることが再起のスタートなんじゃないかと思います。個人的には

〇生活保護しかない

「母子家庭なので、仕事ができているときは一生懸命働き体は疲れきり全く余裕がなく子どもとの時間が取れなく何のために働いているんだろうと悩んでいた。そのう
ち精神的肉体的にも限界により仕事ができず家事もできなくなった時これを頼るしかないと思いました。」

「悩む暇などなく生活が苦しく限界を感じたので申請しました。窓口の方が「もっと
早くくればよかったのに」と暖かい言葉をかけてくれてほっとしました。(緊張し
ながら行きました)女性の方で話しやすかったです。」

「離婚したため、生活保護の申請しか選択肢がなかった。」

生活保護しかないというのは、他者からの視線や罪悪感を感じる余裕も無く、ただ「生きたい」という気持ちだけがある状態です。
どうしようもなくて、生活保護か、生きるのを諦めるかしかない、という2択ってありますよね。
実際問題ここまで追い詰められると悩みもへったくれも無いです。

因みに私は生活保護の申請時、「生活保護しかない」の気持ちに近かったです。
生活保護申請当時は所持金3桁、生きれるかどうかの瀬戸際でして、バレたくないとか申し訳ないとか言う気持ち、正直感じる余裕もありませんでした。
私の人生の中で間違いなく人生の最貧期であり、ここまで追い詰められたことは後にも先にもないです。

まとめ

以上、生活保護を申請した際の想いをアンケートからまとめてみました。

もし生活に困っていて、生活保護も検討しているという方は同じように悩みを抱えて生活保護の申請という選択肢を選んだ人がいるという事実も思い出していただければと思います。

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