生活保護での生活

元生活保護受給者が語る生活保護を受給するデメリット

今回は、私が生活保護を受給した経験も踏まえて
生活保護を受けてどんなデメリットがあるか説明します。

生活保護は受給してよい

まず本題の前に
私の基本思想をお伝えします。

私は生活保護受給について肯定派です。
私も3年間受給していました。
生活保護を受給出来て、生活を立て直すことが出来ました。
今の自分があるのも生活保護を受給したからです。
しかし、生活保護受給者にはデメリットがあるのも事実です。
受給する前にデメリットをきちんと理解しておきましょう。

そして、生活を立て直すために必要と判断したら
生活保護を受給して生活を立て直しましょう。

高額な出費が難しい

結婚式、葬式、海外旅行、整形
これらは全て諦めましょう。
このへんの出費がぽんとできる方は
その資産を活用して自立してくださいと促され
生活保護を打ち切られるかもしれません。

要は、生活保護支給額の6か月分以上の貯蓄があると
自立するために十分な資産があるということで
生活保護を廃止される可能性があります。

※あくまで可能性です。

ということで
「高額な出費が可能なら生活保護は廃止の可能性」
と言うべきかもしれません。

虫歯の治療
銀歯で我慢しましょう。
金歯、セラミック、ジルコニア、白金加金
これら性能の良いものは諦めましょう。
でも銀歯で良ければ
医療費無料で治療してもらえます。
無料で。

脱毛
入門的な意味で安く受けられる
ワキ脱毛くらいで我慢しましょう。

などなど…
高額出費は諦めましょう。
まあそもそも
こういうぜいたく品や高額出費が
出来ないほど困窮しているから
生活保護を申請するので
受給前も受給中も変わらない
かもしれませんね。

生活保護は車、家を原則として持てない

原則、家は資産ですので持てません。
家を売却するより保有していた方が
生活保護の支援が少なくなると判断されれば
所持を認められる可能性はあります。
また、売却して10万円程度
くらいのものなら資産価値なしとして
処分を促されることは無いと思います。

車の所有は事情を考慮されるので
完全に無理ではありませんが
ちょっと田舎というくらいでは難しいと思います。

職場まで10キロあるので車を所有したい

これくらい自転車で通勤してくださいよ。
バスとか使ってください。

となるケースもあります。
ならないケースもあります。
お住まいの地域の福祉事務所の判断次第です。

なお車に関しては、責任能力の低さから
レンタカーも含めて
福祉事務所から車の運転を禁止される場合が多数です。

もし、交通違反や事故を起こした場合
責任能力が無ければ相手は泣き寝入りするしかありません。
加えて
「生活保護で罰金を支払う」
ことは許されるのかという議論にもなります。

これは生活保護に限りませんが
車を運転する際はしっかり保険に加入して
万が一に備えましょう。

万が一、レンタカー等で交通事故を起こし
誰かを死なせて
生活保護だから賠償能力ないので何もしません
となれば

怒りのやり場が無い相手から
ご自身がなにをされても仕方ないです。

子供、兄弟の結婚に大きな悪影響

これは言うまでもないかと思います。
自分が普通の子供の親だったとして
「生活保護受給中の方が
親兄弟にいらっしゃる方と結婚します」

なんて子供が言ったら
あまりいい気分はしないでしょう。
この人たちのお世話をしないといけないかもしれないのか…
何かあったときに、この人たちが
『一方的に』頼ってくるかもしれないのか…
ネガティブに考える人はこれくらい考えます。
もちろん、価値観は人の数だけありますので
そんなこと気にしないという方もいらっしゃいますが
あまり綺麗ごとで楽観的に考えない方が
良いかと思います。

子供が18になって高校を卒業した瞬間
子供に捨てられる
これくらいは覚悟しておきましょう。
悲しいことを言いますが、生活保護を受給している親というのは
子供から見るとお荷物になりますので

ただ一つ、例外的に結婚に有利になるかもしれない場合があります。
それはお相手の方も生活保護受給者、もしくは生活保護受給者と関係がある場合です。
生活水準が近い、つまり金銭感覚も近いこと
生活保護を受給することにお互い理解があるということで
お互い気が楽な場合になります。

まとめ

以上が、私が考える生活保護受給にあたってのデメリットです。
どう思われたでしょうか。

よく言われるデメリットで
貯金できない、借金できない、保険に入れない
などがありますが
そもそも生活保護受給者は
一定の生活保護費を受け取り続けられる以上
そんなもの必要ないと思っているので
私は特にデメリットとは思いません。

また、生活保護申請時に
親族に照会が行くというものがあります。
私はこれについて何とも思いませんが
大変嫌と思う方もいらっしゃるかと思います。

これはあくまで私が思ったデメリットですので
人によってもっとデメリットを思いつくかと思います。
逆に、大したことないなと思う方もいらっしゃるでしょう。
とはいっても、生活保護を受給することで救われる人がいるのも確かです。
少なくとも私は生活保護を受給して救われました。
生活保護受給のデメリットは人それぞれですが
きちんとデメリットを認識して受給しましょう。
そうでなくとも、生活保護を受給してから早い段階で生活保護のデメリットを認識できればよいです。

もし生活保護のデメリットが嫌だ、でも現状お金が無くてどうしようもない方は
生活保護を数年で脱出することを計画に入れて受給しましょう。
生活保護はあくまでこれからの生活を良くする手段の一つです。

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