生活保護関連ニュース

2023年10月の生活保護費変更、増加金額と計算式紹介

2023年10月から生活保護費の金額が改正される予定です。
では幾らに改正されるのか、このページをご覧の方は気になるところでしょう。

厚生労働省が公開資料に挙げているものに
生活扶助の計算(案)がありますので計算方法を紹介します。
2023年4月22日現在で確定とは言い切れませんが、この金額になる可能性はかなり高いだろうという案です。

その前に、単純に幾ら増額されるか
1人暮らしの方については一通り計算したので
さっさと確認したい人生を生き急いでいる方はこちらをどうぞご覧ください。

なお、当サイトのページ

【2023年10月変更予定金額にも対応】生活保護費はいくら貰える?生活保護費の自動計算【月額、年額を計算】
で、生活保護費の自動計算ができるようにしています。
2023年4月時点での生活保護費と2023年10月からの生活保護費
そして幾ら増額されるのかがわかるように設定を変更しました。

合わせて、長い動画になってしまいましたが
動画でも計算方法や金額を紹介しています。

計算式の紹介

計算式と計算の方法を紹介していきます。
『第1類×第1類逓減率+第2類+特例加算+生活扶助本体に係る経過的加算』

で求めた金額が、生活保護費のうちの「生活扶助」と呼ばれるものになります。
第2類以外は人数分を求めます。
例えば4人世帯なら、4人分の第1類、特例加算+生活扶助本体に係る経過的加算を見てください。

金額を求めるための表はこちらです、取得元は厚生労働省のホームページの
令和4年度 社会・援護局関係主管課長会議資料になります

それぞれの値は表から、住んでいる地域、世帯人数と年齢から使用するものを選んでいきます。

第1類は個人個人にかかる食費や携帯料金、第2類は光熱費の固定費分や掃除道具など世帯ごとにかかるお金だと大雑把に解釈してください。

あと、生活保護費の生活扶助金額のルールとして、住む場所で決まるというのがあります。東京都23区などの都心部では生活扶助も高額に、言い方あれですが田舎と言われる場所などでは生活扶助は低額になっています。

因みに2023年10月から変更されるものは、生活保護費のうちの「生活扶助」と言われるものです。家賃の支払いに充てる住宅扶助、そして冬季加算、期末一時扶助費、障害者加算、母子加算等、は変更されません。

実際に計算

と言う前提で、実際に計算してみましょう。

45歳、10歳、18歳の3人暮らし、地域は1級地2の札幌市と仮定して計算します。

まずは生活扶助基準第1類を見ます。
1級地2の45歳は45520円、10歳は45060円、18歳は45520円 合計136100円です

次に生活扶助基準第1類逓減率、3人なので0.75を、先ほどの生活扶助基準第一類に掛けます。
102075円です。

生活扶助基準額第2類からは、1級地2の3人世帯、44730円を追加
そして特例加算の1000円を3人分、3000円追加

最後に経過的加算を世帯の年齢に合わせてそれぞれ追加
3人世帯で1級地2の欄から、45歳は0円、10歳は0円、18歳は950円を追加

結果は「(136100×0.75)+44730 +3000 +950 = 月額150755円」

現在の基準で計算した143368円からは7387円の増額、これに家賃が最大46000円加算されます

と言う形で計算します。

まとめ

以上、2023年10月からの生活保護費(生活扶助)の計算式を紹介しました。
繰り返しますが、現2023年4月22日時点では(案)なのでこの金額で確定ではないながらも、この計算結果をもとにした生活保護費についての報道もされているため、確度は80%くらいじゃないかなと考えています。
また2年後に見直す予定とのことですが、しばらくはこの改正に従うでしょうから、これからも生活保護費がどうなるか注目ですね。

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