災害時にラジオが役に立つor防災グッズとして必須と言われる理由
先日、大きい地震がありましたね。関東圏にいる私でも、揺れと停電にあいました。スマホの電波もつながりにくい状況の中、ラジオを使って情報収集していました。ラジオを持っていて良かったとすごく実感しました。
災害時に備えて買っておいたラジオですが、買っておいた理由は何となく必要だと思ったからです。今回は、そもそもなぜラジオが災害時の備えとして薦められているのか、真面目に考えてみました。
目次
災害時に必要なのは情報収集
ラジオは災害に強い
音声だけなので不要な情報が入ってこない
人の声が聞こえる安心感
スマホアプリでラジオを聴くことの落とし穴
私の持っているラジオ
災害時に必要なのは情報収集
災害時に必要なのは、情報を集め、状況を把握することです。
例えば地震において、津波についての情報は非常に気になるところです。実際に津波がそれほど強くなるかは、地震の強さに加えて、地震の発生した場所が海底に近いか海底から離れているか、満潮か干潮かなどの要素が絡んできます。毎回危険度は変わるので、前はこのくらいの場所まで津波が来たからこの場所なら安全、というものでもありません。その時の津波がどの程度危険かという情報を知らず、なんとなくで判断するのは危険です。
そこで、津波の危険度についての情報が手元にあれば、逃げないといけないのかどうかの判断が出来ます。情報が手元になければ、危険が迫っていても気が付かないかもしれません。危険だと分かって危険な目に遭うのはまだしも、何も知らないままに危険に巻き込まれるのは、とても嫌なものではないでしょうか。
他に、停電や被害状況など、災害時は現状どうなっているのかも把握したいです。被害状況が分かっていれば、必要以上に不安になることもありません。
逆に、状況が分からなければ、どう行動すればいいかもわからずに不安になります。自分のとっている行動が正しいかどうかもわかりません。
という点で、正しい情報を収集するのは災害時、非常時において必須であり、ラジオは情報収集のためのアイテムの1つです。
ラジオは災害に強い
災害時にテレビでもなくネットでもなくラジオが推奨されるのは、田塩が災害に強い情報源だからです。ラジオは災害に強いと言われるのは何故かを、改めて考えます。
まずはラジオの物理的な特性です。ラジオ機器にもよりますが、電池1本で起動出来たり、手動の手回し充電が可能な災害用ラジオもあります。テレビやパソコンはそうはいきません。停電が起これば役に立たない置物になります。
持ち運びも簡単なので、防災グッズの中に入れて用意することもできます。
そしてラジオの電波です。ラジオの電波はスマホに利用される電波と比べ、情報量は少ない代わりに遠くまで飛ばせるという性質を持っています。
日本ではあまりラジオ電波の凄さを感じる機会がありませんが、過去に存在したポーランドのワルシャワ電波塔からは、ヨーロッパだけでなく地中海を超えて北アフリカまで電波を飛ばせたとのことです。さすがにここまでの能力は東京タワーやスカイツリーにはありませんが、ラジオ電波はスマホの電波と比べて比較にならないほど遠くに飛ばすことが出来ます。もし自身の住んでい居る地域が地震の中心部になっても、離れた距離からのラジオ電波が飛んできます。勿論ラジオの電波も途絶える可能性はありますが、スマホの電波と比べて途絶える可能性は低いと言えます。
音声だけなので不要な情報が入ってこない
災害時においてのラジオの利用用途は情報収集になります。情報を拾うことはテレビやネットでも可能ですし、テレビやネットは映像付きで情報を拾えます。
ですが、これが災害時に良い事かと言うと、一概に良いとは言えません。災害現場の映像を繰り返し見ると、ただただ不安を煽られませんか?倒壊した建物の映像が何度も流れて気が滅入ることはありませんか?時と場合によっては、音声だけの情報の方が役に立つことがあります。
人の声が聞こえる安心感
ラジオを停電の中で利用して、改めてラジオの良さを感じた点です。
災害時は特に不安が増幅されます。大規模停電が起こり真っ暗の中にいる、その中で今何が起こっているか情報収集することを想像してみて下さい。暗い気持ちになりそうだと感じないでしょうか?
そんな時、例え自分がその場に1人であっても、ラジオ放送を通してラジオの向こうには人が居るんだと実感させてくれます。災害時に電話で不安を解消する方もいらっしゃることを考えると、音声の力は侮れません。
個人の感想ですが、スマホで情報収集のためにネット上のテキスト文を読むよりは、ラジオを聞く方が精神的に落ち着きます。
スマホアプリでラジオを聴くことの落とし穴
わざわざラジオを用意しなくてもスマホで聞けるという意見もあるかと思います。その通りではあるのですが、スマホで聴くラジオは一部機種を除き、ラジオの電波ではなくインターネットを介した情報になっています。。
インターネットを介したラジオは、インターネットがつながらなくなれば聴くことが出来ません。つまり災害時にインターネットを介してラジオを聴くという考えは、電波が届きやすいというラジオ最大のメリットを捨てていることになります。一部ですが、インターネットにつながっていなくても、スマホ単独でラジオ放送が聴けるスマホも存在しています。
なので、そのラジオがインターネットを介さなくても、聴くことが出来るのか、ラジオ電波対応機種なのかは留意してください。いざという時に使えない機能を、使えると誤認するのは危険です。面倒ですが自身の安全のためなので、スマホでラジオ聴けると安心している方は、ラジオ電波対応なのか確認しておくことを薦めます。
私の持っているラジオ
ということで、ここからは私が実際に購入したラジオについてお話ししていきます。
3000円前後で購入したので、品質はお値段相応です。
充電方法の多彩さと価格とのバランスが購入の決め手でした。単4電池、太陽光、手回し、USBからの充電が可能です。
手回しを1分頑張れば、ラジオが5分聞ける程度の発電が出来ます。電池が無くなれば手まわして、手回しが面倒なら電池で運用できます。
頑張って普段から太陽光で貯めておけば、電気代を掛けずに運用できます。まあ私はちまちま充電するのが面倒くさいので、USBでさっさと充電するのですが、選択肢があるというのは良いことです。何かの充電方法がダメでも他に方法があるという安心感があります。
そして、ラジオのほかにライト機能とUSBでのバッテリー機能があります。バッテリー量は2000mAhで、スマホの緊急的な充電も最低限満たせるスペックがあります。
実際に利用してみて、ラジオの受信能力はAM3局、FM1局を拾える程度でした。良いとは言えませんが、たいして値段を掛けていないことを踏まえると妥当な水準です。
使い方として失敗だったなと実感するところもあります。私はラジオを1年以上放置していたため充電があまりありませんでした。そのため1時間くらいラジオを聞いたら切れてしまい、手回し充電を必死に行いました。このラジオに便利な機能を詰め込んでいる分、電池が無ければできることが制限されます。
ラジオに限りませんが、防災用品はいざという時に問題なく使えるように、定期的な確認とメンテナンスが必要です。
私が購入したラジオは3000円程でしたが、充電方法が限定される安いものなら1000円から購入できます。防災用品は家計に余裕が無いと購入の優先順位が低くなりがちですが、いざという時に備えて持っておくことをお勧めします。
4件のコメント
揚げ足取り太郎
拝読しましたが、ラジオが防災グッズとして必須である理由は曖昧と感じました。
ぱんけーき
揚げ足取り太郎様
閲覧とご意見ありがとうございます。
ご指摘通り、読み返すと確かに曖昧と感じる点もありましたので、なぜラジオが防災グッズとして必須かという理由の大前提として、災害時には情報収集が必要というくだりを追記いたしました。
macchan
はじめまして。
11年前の災害時には、コミュニティFMの活躍もあったと聞いたことがあります。
地域に密着したFMという、ちょっとしたことで、気持ちを落ち着けつつ、情報を収集できたそうです。
まだまだネットに頼らない方法も、いくらかは残しておかないといけないですね。
電気が供給されなくなったら、パソコン・スマホが全滅だと知ってからはなんだか思い知らされました。
ぱんけーき
macchan様
はじめまして
コミュニティFMが地域に合った詳細な情報を提供したと聞いています。
災害時は電気、ネットが使えない可能性も踏まえて、色々準備しておきたいですね