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生活保護費の特別加算1000円増額は行政が限界を迎えたことの表れである

生活保護費の特例加算が来年度から1000円増額されることとなりました。

生活保護費、1人月千円増額へ 26年10月から、物価高踏まえ(共同通信) – Yahoo!ニュース

さて、生活保護制度と言うのは
ある程度理解しているならご存じの通り
色々な給付額について
10円単位で細かく覚えにくい数字が並んでいます。

例えばる生活扶助基準額について
東京都23区で20歳の人が1人暮らししていた場合
46,930円と27,790円を加算して74720円という具合になっています

冬になれば加算される、冬季加算というものも
東京都で一人暮らしの場合は
2,630円となっています

年末に加算される期末一時扶助というものは
東京都で一人暮らしの場合
14,160円となっています。

このように細かい金額を提示の上で
さらに地域によっても10円単位で細かい差異があります。

そんな中において、特別加算の金額が

1000円

という、キリの良い数字が出てくると

違和感というか異物感マシマシで
和風ファンタジーゲームの世界観に英単語が出てくるような
なかよしやりぼんコミックスの間に18禁エロ漫画が並んでいるような
懐石料理にメキシコのハバネロ料理が付けられるような

お前の居場所はそこじゃないだろという
気持ち悪さがありませんか?

私はこの1000円と言う数字に

生活保護行政も限界なんだなあ
考えることを放棄したんだなあ
厚生労働省の方々は大丈夫なんだろうか
という何とも言えない思いになりました。

来年から生活保護費の特別加算を1000円増額しますというのは
10円単位で生活保護費をきっちりと考えていた人と
同じ人が同じやり方で出した数字ではないでしょう。

とりあえず中身は空だけど、名前だけ付けられたファイル
そういう中身のないやっつけ仕事を見た時と同じ気持ちになりました。

物価を調査し、最低これだけあれば
健康で文化的な最低限度の生活を保障できる
と言う細かいギリギリの数字を出すのがこれまでのあるべき姿でしたが
考える側にももうそんな余裕はないのでしょう。
生活保護制度の将来は思った以上に暗いのかもしれません。

これでは、今後インフレが加速し
物価が年10%を超えて上がるようなことになっても到底ついていけず
物価が上がってしばらくして生活保護費が適当な金額増額されるというのが
将来の生活保護行政になるのではないかと思います。
と言うよりはすでにそうなっているようにも見えます。

そんな個人の感想はさておき
生活保護費の特例加算が現状から1000円増額されるのは来年の10月からです。

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