生活保護の人が生きていても僕は別に得しない発言のDaiGoさんは今後どんな発信をするかを予想
DaiGoさんが「生活保護の人が生きていても僕は別に得しない」「必要のない命は僕にとって軽い」と発言したことについて謝罪し、生活保護、ホームレスの方が何を、どう考えているのかをちゃんと勉強するつもりと意見を述べました。
登録者数246万人を抱えるYouTuberとして、DaiGoさんは今後どう展開して、どんな考えを発信するだろうか、元生活保護受給者として気になるものがあったので考察してみます。なお、私自身はDaiGoさんのことを好きでも嫌いでもありません。
DaiGoさんの言動を見ると、基本的にエビデンス確認派です。なので、ホームレス、生活保護について語るために聞き取り調査と統計・文献調査をしっかり行っていくと思います。この調査をしないと、DaiGoさんって事実を知らない頭悪い人なんだな、となってDaiGoさんのブランドが崩壊しますからね。頭悪いと思われるのがかなり嫌そうなので、そのあたりは手を抜かない筈です。
その上で、ホームレス、生活保護について考え
「ホームレス、生活保護の命はどうでもいい」
という方向ではないにしても
結局はホームレス、生活保護の方に対して怪訝に思うのではないかと予想しています。
目次
DaiGoさんの思想は努力至上主義
生活保護受給者に対してどう思うか
ホームレスに対してどう思うか
今後、DaiGoさんの思想も発言も変わらない
DaiGoさんの思想は努力至上主義
DaiGoさんはいじめられていた過去があると告白しています。そして、慶応大学という私立大学では国内上位の大学出身です。
基本的に、苦境は努力で乗り越えるという思想が言動に滲み出ています。ただ、努力の方向性について、正しい方向の努力をしなければ無駄とも思っています。
これを踏まえて、ホームレスや生活保護に関しても、抜け出すための努力を求める思想になると推測します。
『つらいのは分かった、だから今どんな努力してるの?努力できない理由は何なの?』
ホームレスや生活保護に対して、こういった視点で考えるタイプです。DaiGoさんが表に出すかどうかは分かりませんが根本はこういう考え方なので、『どうでもいい命なんかない』という発想には絶対に至らないと思います。
生活保護受給者に対してどう思うか
DaiGoさんが生活保護受給者から、なぜ生活保護受給者に至ったかの話を聞くだろうと思います。
と同時に『じゃあ生活保護受給者は何か現状から抜け出すための努力をしているのか?』という考えにも至り、実際にどんな努力をしているのか調査するだろうと思います。
例えば年に数回ハローワークに出向いて職を探している人が居たとします。加えて、いい仕事が無いからと選考までには参加しなかたっとします。
その人にとって努力かもしれませんが、90%以上の人から見れば努力とは映りません。
おそらくDaiGoさんにとっても努力しているとは映らないでしょう。
働けと言われるからハローワークに足を運んでみただけで、本気で働こうと努力する気はないと映るかもしれません。
これはただの1個人の1ケースにすぎませんが、生活保護受給者の一部が努力していないのでは?という意見には、決めつけではなくエビデンスがあります。
生活保護のシステムとして、得た収入の一部は生活保護費に上乗せというものがあります。これは就労を促すためですが、システム上『得た収入の全額を貰える収入額』というものがあります。
例えば『得た収入の全額を貰える労働収入額』が15000円とします。この15000円を超えた部分は、手元に残る割合が非常に少なくなります。例に当てはめると、2万円を稼いだ人は手元に15600円程、15000円を稼いだ人は手元に15000円残ります。稼いだ金額に差があっても、手もとに残るお金があまり変わらないのが伝わったかと思います。
となると、心情的には『得た収入の全額を貰える労働収入額』ギリギリで働こうとなるのも分かると思います。これは、生活保護の脱却という観点で見ると、出来る限りの努力をせずに怠けているともとれます。
これについて『得た収入の全額を貰える労働収入額』が8000円から15000円に代わったタイミングがありました。(2013年8月)その際、1か月に稼いだお金が15000円の人が増加した、というデータがあります。代わりにこのタイミングにおいて、1か月に稼いだお金が8000円という方は減少しました。これは 『得た収入の全額を貰える労働収入額』が変更される前後の月の統計なので、雇用情勢の変化などの要素は考えられないです。
言ってしまえば、元々月に15000円程度なら働いて稼げるはずが、働き損なので月に8000円貰える程度の労働に抑えておこうという生活保護受給者がそれだけいたということが、事実としてあります。もちろん生活保護受給者のほんの一部の話ですが、そんな生活保護受給者がもいるという話です。
働き損というのはつらいので、私も気持ちが非常に理解できます。ですがそんなことを考えず、収入を抑えることをせずに無理のない範囲で可能な限り働いで、能力を伸ばすことが生活保護を抜け出す努力になります。
他にも年金世代の生活保護受給者に関して、貰える年金額は幾らか、年金をきちんと納付してきていたのかという視点もありますね。
DaiGoさんがどう生活保護に対して理解していくのかは分かりませんが、生活保護受給者の活動を調査、分析して
『生活保護受給者はできる努力をせず怠けている人たちが多い』
という結論に至り、それを発信する可能性は、結構高いんじゃないかなと思います。
根本的に、 「ホームレス、生活保護の命はどうでもいい」 という思想が変わったようには見えませんので、ホームレス・生活保護を叩ける材料があるならしっかり叩くはずです。謝罪はしたものの、自分の意見はやっぱり正しいと主張できるなら主張するでしょう。
ホームレスに対してどう思うか
そもそもですが、公園などで生活している『わかりやすい』ホームレスの数は年々減少しています。
2003年と比べると5分の1以下になっています。実際に一昔前の上野公園などを知っている方は、ホームレスの減少を肌で感じているのではないでしょうか?
とは言え、『路上生活者』ではなく『住所不定』とするなら減少したとは言い切れず、ネットカフェなどに一定数流れていることもぱっと見の路上生活者減少要因です。
これは東京オリンピックによる浄化作戦という理由もあります。ホームレスを減少させるために声をかけたり、福祉を斡旋するようなこともしました。ですので、現時点でホームレスとして残っている方は、一昔前よりも癖のある方揃いです。
ここまで残っている方がなぜホームレスをしているのかについて
犯罪を犯してしまった人
反社勢力から逃げ回っている人
という表に出来ない事情があるかもしれません。
DaiGoさんが話を聞こうとしても、そんな裏の事情を包み隠さず話すことはあり得ないです。だって裏の事情を隠さず話すような方はそもそもホームレスしていません。素直に行政のお世話になって、生活保護などに移行しています。
なので、取り繕った表向きの理由だけ語られて、『なんでそんな理由でホームレスになるんだろう?』と感じるのではないかと思います。それ以前にDaiGoさんの言動を見るに、気難しいホームレスの方からまともに話を聞けるとも思いませんが。
ということで、ホームレスを続けている方に対しては、なぜホームレスをしているのかという本質を理解できることもなく、終わるのではないかと予想しています。
ただ、行政で適切な支援を受けられれば生きていけるという情報も知らずに、ホームレスをしている人もいます。そういった方々は、支援団体の説明を受けて生活保護なりで支援され、ホームレスからは抜け出していきます。そんな方についてDaiGoさんが話を聞く機会があれば、行政の説明機会が足りていないと理解できるんじゃないかなと思います。
今後もDaiGoさんの思想・発言は変わらない
今回の問題発言についてですが、DaiGoさんとしては、『YouTube等で発信する新しいネタが出来た』くらいの認識ではないでしょうか。もっとも、YouTubeで垢Banされる可能性も残していますね。DaiGoさんを不快に感じた方が結構通報をされているでしょうから、もしかしたらそのうちYouTubeで観れなくなるかもしれませんね。
とはいえ、DaiGoさんに打撃を与えるにはYouTubeで垢Banと言われていますが、DaiGoさんはDラボという自前の動画配信プラットフォームを持っています。 仮にYouTubeで垢Banされても収入が減れど、収入源が途絶えることはありません。なんなら、YouTubeで垢Banされても自己表現できる自分、忖度せずに言うべきことを言う自分を演出するかもしれません。
ということで、いざ自分が言いたいことがあれば、どこにも忖度せずに言っちゃうだけの下地があります。
DaiGoさんは人間嫌いという発言もしていますので、思想の根っこは変わらないまま、今後も情報発信していくと思います。寧ろひどくなるかもしれません。1年後くらいに彼がどう思っているのか、どんな発言をしているのか楽しみですね。