日雇い派遣労働のアルバイト体験談【生活保護受給者におすすめ】
私は元生活保護受給者ですが
私でも出来た仕事は世の中結構あります。
生活保護でも、働く能力があれば
働かなければなりません。
とは言っても、仕事に就く自信がない方へ
今回はハードルが低くて比較的誰でもできる
日雇い労働のお話をします。
特に生活保護の方はこの日雇い労働という労働形態と親和性が高いと考えます。
また、今とにかく手持ちがないという方にも向いています。
日雇い労働で得られる賃金は水準の高いものではありませんが
「全く何もしない」という選択肢を選ぶよりは
はるかにマシではないでしょうか。
目次
・日雇い派遣労働とは
・日雇い労働の具体的な仕事内容
・日雇い労働で働くまでの流れ
・日雇い労働の収入申告(生活保護向け)
・生活保護の日雇い労働の収入はバレないという話は本当?
・まとめ
日雇い派遣労働とは
まず派遣労働とは、派遣元企業が雇用した労働者を
派遣先企業での労働に従事させることをいいます。
あくまで派遣元に雇用されているため
派遣先企業とは雇用関係が無いのが特徴です。
派遣労働者のうち、1日単位の雇用契約で働く者を
日雇い派遣労働者と言います。
賃金水準の低さ、社会保険の不備
雇用関係の複雑さ
常に仕事があるわけではない不安定さ
など、問題も抱えていますが
多様な働き方の1つとして認知されています。
本稿では
派遣会社に登録し、派遣先が決まった時だけ雇われる形態の
「登録型」という働き方についてお話しします。
日雇い労働の具体的な仕事内容
私は経験したのは倉庫内でのピッキングが大半でした。
(ピッキング:例えばホームセンターの倉庫からホームセンターの各店舗へ商品を出荷する、家電量販店の倉庫から消費者へ商品を出荷するなどの作業です)
因みにピッキング業務で楽だった倉庫は
電化製品、スマホ関連製品、化粧品、ペット用品を扱う倉庫
ピッキングで辛かった倉庫は
アパレル、家具、飲料、ホームセンター、書籍を扱う倉庫でした。
重いものを扱うところ、商品を雑に扱いがちなところが辛くなる傾向にあります。
ホームセンターの家具、飲料の500mlペットボトル24本などをご想像ください。
特に家具は一度経験してあまりに辛かったので体力のない私には二度と無理だと分かりました。
それに対してスマホケースやメモリーカードを扱うような楽な現場は非常に楽でした。
また花火大会の誘導スタッフなど、面白い現場もありました。
私が日雇い労働始めたころは生活保護無職時代を経ていたので
殆ど人と会話もしてなかったため、コミュニケーションが大変でした。
まあ、周りのコミュ力も似たようなものなので別に問題ありません。
半分鬱だった私でもなんとかなりました。
卑屈になる必要もありません。
色々良い現場悪い現場ありますが
気に食わなかったら二度と行かなければ良いですからね。
自分には無理そうでしたとか言えば別の現場を紹介してもらえるでしょう。
また、派遣会社もそこそこありますので、
自分に合わない会社は切って乗り換えても良いんです。
私も2社登録していました。
ここで挙げたような作業全般をまとめて、「軽作業」という触れ込みで日雇い派遣労働の募集があります。
因みに軽作業というのは
「責任の軽い作業」という意味でありまして
断じて幅広い意味で簡単な、軽い作業、軽いものしか扱わないというわけではありませんのでご留意ください。
日雇い労働で働くまでの流れ
各事業者が登録説明会を行っていますので、そこへ参加
説明会参加の翌日、もしくは翌々日から仕事に参加できる
といった流れになります。
説明会への履歴書の持参有無は各事業所次第
各事業所独自の経歴シートへ記入するところもあります。
webで面談して完結するところもあります。
日雇い労働のメリットとして、すぐに給料が貰えると考えてる方もいらっしゃる思います。
各事業者によって規定は異なり、また事業者の中でも紹介する現場によって
当日現金手渡し、1か月後に振り込みなど、扱いが異なるパターンもあります。
この点は各事業者で確認してみてください。
(一部給料の前払いなど行うところもあります。)
ですので、「日雇い労働は最短で3日後にお金を得られる可能性がある」という認識で良いかと思います。
比較的早くお金を得られますが
明日の朝までに1万円欲しい
だから今日仕事をしたい
そして今日お金を貰いたい
と展開するのは難しい(できなくはない)かと思います。
日雇い労働の収入申告(生活保護向け)
さて、生活保護を受給されている方は、勿論きちんと収入申告しましょう。
因みに、この日雇い労働という形態
交通費をもらえないケースが現在でも大半だと思われます。
勤務地が最寄駅からかなり歩き、バスで行かなければ難しい距離の場合など
バス代くらいは貰えるかもしれません。
普通の労働者にとってのネガティブ要素となる交通費ですが
生活保護受給者にとって、日雇い労働で交通費を満額貰えないことなど実は何の問題にもなりません。
そもそも収入を得るために使った交通費分は、いわゆる経費として認められるので得た収入から減額されます。
(地方公共団体に依るところもありそうですので、一応担当のケースワーカーにご確認ください)
例えば日雇い労働の給料が8000円、交通費が1000円、所得税の源泉徴収分が200円とします。
この場合、実際に収入としてみなされるのは
8000円-200円-1000円=6800円 となります。
もちろん、交通費としてお金がかかったことは
収入申告の際にきちんと伝える必要があります。
言わなければケースワーカーさんもわかりません。
ですので、もし生活保護という立場で日雇い労働をするのであれば、
交通費はあまり気にせず多少遠くとも肉体的・精神的に楽そうな現場を選ぶというのもありです。
働かないことに比べたら断然マシですし
辛い現場に行って1日で働くことを断念するのもあれですからね。
あまり遠いとそれはそれで行くのが面倒くさくなりますが。
生活保護の日雇い労働収入はバレないという話は本当?
これも生活保護と関係のあるお話です。
生活保護受給者で
日雇い労働すれば
役所にバレないので
生活保護と合わせて
多くのお金が手に入る
というお話です。
特に現金手渡しの形態で
この話が多いようです。
結論から言います。
バレます。
大抵の派遣会社であれば
日雇い労働の給料を受け取る際に
所得税が源泉徴収されています。
例えば日雇い労働の給料が額面8000円
所得税の源泉徴収分が200円くらい
差し引き7800円を給料として貰うかと思います。
この際に200円の所得税を支払った記録が残ります。
そして、役所は時折
所得の照会(納税額の照会)をします。
この際に、所得税を支払っている記録があれば
まずは所得税を支払った会社を特定し
会社に照会が行き
〇〇さんが日雇い労働を行ったことが把握されます。
銀行振り込みだろうが
現金手渡しだろうが
給料の貰い方には関係ありません。
勿論、きちんと収入申告していれば
何の問題もありませんので
きちんと収入申告しましょう。
まとめ
概ね日雇い労働についてポジティブに述べましたが
日雇い労働についてネガティブに思うところも多々ありました。
このお話は改めて…
以上、生活保護時代の日雇い労働体験談でした。
いきなり生活保護脱出するのは大変ですが、無職が次に進むためのステップとしては有用だったと思ってます。
また、生活保護脱出するのは無理だろうとお考えの方も、働くことで多少生活が楽になります。
2020年時点では基礎控除額で1万5千円までは稼いだお金を福祉事務所に返還することなくそのまま受け取れるため
1万5千円収入に上乗せされ、生活が少しは楽になります。(人によっては大分楽になります。)
何かの参考になれば幸いです。