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竹中平蔵氏が会長職のパソナ2021年5月期純利益は前年比+942%【オリンピック中抜き?】

竹中平蔵氏が会長職を務めることで有名な人材派遣企業『パソナ』

2021年5月期当期純利益は、前年比+942%という超好調な業績として、着地する見込みとなっています。

パソナ 決算概要

パソナの2021年5月期利益は前年比+942%

パソナは前年度と比較して10倍以上の利益を出す見込みになります。純粋にすごい好調な業績ですね。※一応見込みなので、確定するのはおそらく2021年の7月になります。

ですが、パソナは竹中平蔵氏が会長を務める企業であることから、オリンピック中抜き資金とコロナ関連事業で大儲けしたのが、今期好調の要因ではないかという見解もありますね。

オリンピック関連で35万円で取った仕事を1万円ちょっとのバイトにやらせるなど、ピンハネ率95%とも言われましたが、現時点で確定した資料と根拠のある情報ではありません。

これについてはオリンピック後、つまりオリンピック費用は存在しない2年後の決算期、2023年5月期に答えが出るかと思います。ある程度のコロナ、オリンピック費用という特需で儲かったのか、純粋に企業努力で業績が好調になったのか、結果を楽しみに待っています。

もしかしたらコロナ後も国関連の仕事を回されるかもしれませんが、その場合もある意味経営努力と言えるかもしれませんね。

ところで、前年比+942%という数字だけを切りとると、じゃあ前前年は?そもそも竹中氏を貶めるために都合のいい数字を選んで無いか?とも考えてしまいますよね。

そこでもっと遡って見てみましょう。2019年5月期決算では1975(百万円)です。この時と比較しても当期純利益が3倍以上になっていることになります。

そして、2016年から2020年までの5年間を平均すると、5年平均の当期純利益は794(百万円)です。これと比較すると、2021年の6200(百万円)という数字がいかにこれまでの経営成績からかけ離れているかわかります。

ただ、過去5年中比較的不調な2020年度を切り取って、この時と比較して利益が10倍以上になったとパソナを叩くのもフェアではないと考えます。2020年度を基準にして、竹中氏やパソナを叩く論調のニュースも結構確認されました。

2016年から2020年までのパソナの当期純利益は公表されています。パソナ決算資料の表を載せておきます。

一般庶民に出来ること

このページをご覧いただいている方には、竹中氏がパソナを利用し儲けることに、不快感をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

国が特定の企業に仕事を割高で発注するという流れが変わらない限り、特定企業が儲かることも変わりません。

この状況に不満を感じるのであれば、竹中平蔵氏がパソナの役員である限り、パソナ株を持ち続け、竹中平蔵氏が引退するタイミングで株を売ると良いと思います。

パソナは上場している株式会社であり、その株式は広く売買されています。2021年6月8日現在の価格で計算しますが、20万円あればパソナ株を100株買うことでパソナの株主になれます。

パソナの株主であれば、パソナが税金などを中抜きしても、その一部が配当金として手元に戻ってくることになります。パソ中が儲かれば自分も儲かる構図にできるため、気分的には少し溜飲が下がるのではないでしょうか。

因みに役員である竹中平蔵氏も24,600株を保有(2020年時点)しています。

とはいえ、今回の好調な業績はオリンピックやコロナに伴う一時的な需要増のためだと考えると、今後は業績も元に戻ってしまう可能性があります。パソナ株の値動きがどうなっても私は責任など取りませんので、投資は自己責任でお願いいたします。

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