生活保護受給者世帯への粗大ごみ捨て料金補助
粗大ごみを回収するためにお金を払う、特に都市部では、粗大ごみの回収のためにコンビニ等で回収券を購入した経験がある方も多いかと思います。少額とは言え負担であることも事実ですよね。
生活保護受給者世帯に対する行政からの支援の一つとして、粗大ごみの回収料金免除を実施している自治体があります。今回は粗大ごみの回収料金免除についてお話しします。
目次
〇生活保護世帯向けの粗大ごみ料金補助制度
〇誰かの粗大ごみ出しを代行するのは絶対に辞めましょう
〇まとめ
生活保護世帯向けの粗大ごみ料金補助制度
生活保護世帯の粗大ごみ回収について補助を行っている地方公共団体はいくつかありますが、市区町村ごとに、年に何度まで粗大ごみの回収料金を無料にする、というルールは異なっています。これは、粗大ごみの回収料金を減免するというのは、地方公共団体それぞれで独自に実施していることだからです。
実例・比較として、いくつか例を挙げてみます。
・1世帯当たり年間4個までの粗大ごみ回収が無料
・粗大ごみ回収は無料、年間の粗大ごみ数上限に関する記載は確認できず
その他、川口市、川崎市などは詳しい記載はありませんが、生活保護世帯への減免制度があることだけは書かれており、要問合せとなっています。
これらは一例であり、お住いの地方公共団体が生活保護受給者世帯への粗大ごみ回収補助を実施していない場合もあり得ます。ざっと見た限りでは、財政的に余裕がある地方公共団体が、粗大ごみの回収料金を無料にしているように見受けられました。
お住いの地方公共団体が生活保護世帯の粗大ごみ収集に対する補助を実施していない場合は、そういうものだと割り切ってください。隣の○○市ではやっているのに…と思うことがあるかもしれませんが、生活保護において多少の地方公共団体間格差はどうしようもないことです。
誰かの粗大ごみ出しを代行するのは絶対に辞めましょう
さて、生活保護世帯に対する粗大ごみ回収補助について、このルールだけを見ると
「生活保護だから他の人の粗大ごみタダで出してあげられるじゃん」
「生活保護の人に粗大ごみ代わりに出してもらえばタダじゃん」
と、考える方がいらっしゃるかもしれませんね。
ごみには名前が書かれていませんし、バレるかどうかで言えばバレないかもしれません。
しかし当たり前ですが、これは生活保護受給者に対する公共の便益を不正に移転する行為です。粗大ごみの廃棄を生活保護世帯にお願いするのも、生活保護世帯が引き受けるのも絶対に辞めましょう。
まとめ
以上、粗大ごみの回収に関する補助のお話しでした。生活保護を利用して生活していくうえで、こうした細かいことを知っているか知らないかは、多少なりとも生活の質に関わってきます。
生活保護世帯に関わらず、困窮世帯への支援制度として、市区町村独自のものは様々あります。是非ご自身お住いの市区町村の制度について、一度は目を通してみて下さい。