生活保護受給者への家庭訪問で押し入れの中は見られるのか【無駄な心配】

生活保護を利用したことが無い方にとって、ケースワーカーによる家庭訪問というのは全く想像がつかないと思います。今回は、家庭訪問について、どれくらい家の中をチェックされるのかということをお話しします。

結論から言えば、押し入れの中を見られたり、冷蔵庫を開けられたり、タンスの中を確認されることはありません。訪問時に見られるのは目に見える表面的な部分だけです。

私もトータルで10回前後、ケースワーカーによる家庭訪問を経験しました。その中でがさ入れのようなことは、1回もありませんでした。

ですので、もし家庭訪問時にがさ入れのようなことを同意なしにされたら、おかしいと思ってください。特に異性のケースワーカーに、下着の入っているタンスを漁られたりしたら、おかしいことなので警察や福祉事務所（担当ケースワーカーの上司など）に通報してください。10万分の１くらいの極小数ではありますが、ケースワーカーの立場を悪用した犯罪があることも事実です。

というか仮に、ケースワーカーが男性、生活保護受給者の自分が男性という場合であっても同様です。ケースワーカーが男性、被害にあう生活保護受給者が若い女性というパターンを考えがちですが、現実の性犯罪は男性同士、加害者が女性で被害者が男性というケースも普通にあります。ニュースなどを追いかけていれば理解できるかと思いますが、固定観念など持たない方が良いことに気づいてください。

逆にケースワーカー側も被害者にならないように色々予防しているわけなのですけれども。

もちろんがさ入れのようなことをおかしいと主張するのは、自分自身がやましいことを全くしていないと言い切れる場合になります。実は半同棲の恋人がいて、報告している生活実態と実際の生活に差異があるなど、不正受給を疑われる場合は、ケースワーカーも必死になって裏を調べます。

例えば小室ママが遺族年金の不正受給を疑われていますね。事実婚である（実は支援してくれる人が居る）にもかかわらず、支援してくれる人が居ない人を対象とした遺族年金を受け取っていたと疑われているからです。

このように、実は支援している人が居ましたというのは、生活保護においても不正受給につながります。本来はその支援の分だけ、生活保護費を減らされるからです。

そして、支援している人が居ないかどうかについては、ケースワーカーも神経を尖らせています。あくまで、不正受給につながることをしていないと言い切れる場合に、必要以上のがさ入れをされたらおかしいと疑ってください。

また、ゲーム機などを持っていると、ケースワーカーに見られて後ろめたく思うかもしれませんね。また、そもそもゲーム機を持っていて良いのか心配な方もいらっしゃるかと思います。

ケースワーカー側から見れば、ゲーム機を持っている家庭なんて珍しくも何ともありません。なので、ケースワーカーにもよりますが、特に何かを言われることはありません。例えPS5やswitchなどの多少高額なゲーム機であってもです。

ですが、ゲーム機は生活に必要なものではなく、売れば多少のお金になることも事実です。そして、ゲームは時間があるからできることであり、ゲームする暇があれば働け！という意見があるのも事実です。

ケースワーカーは特に口には出しませんが、内心どう思っているかはわかりません。何より、自分自身がケースワーカーへ悪い印象を与えてしまってないか気にしてしまうでしょう。

ですので、ゲーム機などは、出しっぱなしておいて５分前までゲームをしていたように見えるよりは、棚に収納していた方が見た目的にも精神衛生上も良いです。もちろん出しておいてもどうということはありません。

他にパソコンなどが贅沢品では…？と思われるかもしれませんが、パソコンはゲーム機以上に関心を持たれません。就職活動や日々の生活に必要になりますし、保有率もかなり高くなっています。ケースワーカーの目につくところに出しっぱなしで構いません。

こんな感じで、そんなに部屋の中の物品について言及されることはありません。ただ、部屋が非常に散らかっている、不衛生な状態であるなどの場合、苦言を呈されたり、改善のために一言言われる場合もあります。

実際のケースワーカーによる生活保護受給者世帯への家庭訪問は、ちょっと家に上がって話をして終わりです。長くても30分を超えることは無く、15分くらいで終わってしまうこともありました。

これはあくまで私の場合で、色々問題を抱えている家庭の場合は家庭訪問の時間が長くなってしまう場合もあります。ともあれ必要以上にびくびくせず、やっつけイベントとしてさらっと消化しましょう。

動画にもしてみました