
生活保護はずっとゴールデンウィークのような楽しいものなのか
5月と言えば、世間一般では長いおやすみ、ゴールデンウィークがあります。
とっくに終わりましたけれど。
そして長い休みと言えば、私が生活保護を利用していた時も、長い休みを過ごせていました。
利用してからしばらくしてアルバイトを始めたことで、全てが休みとは言い切れません。
ですが、生活保護を利用して半年は何もすることなく、休んでいました。
その際のお休みは、一般的な夏休みやゴールデンウィークと同じように楽しいものなのかと言うお話をしようと思います。
焦燥感
私にとって生活保護時代は、楽しい楽しいおやすみではありませんでした。
私が生活保護時代を過ごし、感じたものとして、『焦燥感』があります。
例えるなら夏休み終盤になって、手を付けられていない課題が山盛りのような感覚です。
なんなら9月1日に夏休みの課題も終わってないけどサボろうかなと言う感覚が近いです。
就職活動、就労活動が進むわけでもなく、お金を稼ぐ手段も見いだせない、目の前の課題が片付かない日々は途方に暮れるものがあります。
それを踏まえると生活保護と言うのは休み楽しいなという感覚ではありません。
結果を伴う活動をしていない、焦燥感に駆られる時間という表現が正しいです。
生活保護を利用する人全員がこの焦燥感を感じているわけではありません。
特に真面目な方、生活保護のまま人生を終わりにする気のない方は、この焦燥感に付きまとわれて日々を過ごしています。
やりたいことの有無
こちらをご覧の方におかれましても子供の頃、夏休みを迎えるにあたって、こんなことをしたい、こんなことをしようというものがあったのではないでしょうか。
またはゴールデンウィークを楽しみにしている人も、今年はこんなことをしようというのがあったかと思います。
生活保護にそんな長期間の休みから来る楽しみやワクワク感はありません。
生活保護期間中に出来ることは、別に生活保護でなくても普段から出来ることばかりです。
主に金銭的な意味で
そう考えると、生活保護と言うのは、やりたいことがある前向きな休みとは全く異なります。
やりたくないことから逃げるための消極的な休みになります。
これを楽しい時間だと言われると、微妙なところです。
消化試合を淡々と過ごす感覚
生活保護を利用する方々は、先ほど述べた焦燥感を持たずに過ごしている人もいます。
生活保護を過ごす中で焦燥感を持ち合わせていない人は、生活保護は夏休みではなく、老後と捉える感覚が近いです。
実際に生活保護を利用する人に高齢者は多くいます。
であれば焦燥感を感じる必要もありません、生活保護で行きつく先はあまり先の話ではないので
ただ、高齢者に限らずとも、現状維持を受け入れている人は、焦ることも無いので淡々と日々を過ごせています。
これが良い事かと言われると微妙なところで、焦燥感を感じずに過ぎゆく生活保護の日々はただの虚無です。
個人的には焦燥感に付きまとわれていた方がマシだと思っています。
生活保護はゴールデンウィークのように楽しくない
このように、生活保護は毎日がお休みと言う人もいますが
世間一般のゴールデンウィークや夏休みと比べて楽しいかと言われるとそんなことはありません。
休みと言うのは終わりがあるから張り合いがあり、終わりがあるから毎日に価値を見出すものです。
もし生活保護を休みとして楽しめている人がいるなら、それはゴールデンウィークのような長期休みではありません。
老後と言う人生の最終ステージを楽しんでいる人です
