生活保護に関する考察

2022年は値上げラッシュ【生活保護受給者はどうたち回ればいいか】

様々な商品、サービスが値上げされていますね。サラダ油も豆乳もうまい棒もパンも電気代も値上げ、値上げで嫌になります。こんな値上げラッシュの中、生活保護で暮らしている方は、「生活保護費が変わらないのに物価が上がってしんどい」とお悩みではないでしょうか。今回は、値上げラッシュと生活保護を取り巻く環境を基に、しばらくどう立ち回れば良いか考えます。

・節約については無理せずに

値上げに対して、○○して節約しようと言うのが、値上げラッシュを紹介する記事のお約束ですね。
おそらく私以外の記事でも目にしているのではないでしょうか。

ただ正直言って、このタイミングでこのような記事を読む方は、普段から節約について意識・実践しているかと思います。そんな方は、普段どおりに節度を持ってお金を使っていくしかありません。

敢えて言うのであれば、シャワーヘッドを節水タイプに交換したり、エアコンの利用から電気毛布に乗り換えるなど、普段の生活を変えずに無理なく支出を減らせるところに投資してみましょう。他にも例を挙げるなら、電気代を安くできるLED照明や自炊用の道具、マイボトルやお弁当箱などでしょうか。

生活保護世帯の方のほとんどは、10万円の住民税非課税世帯向け給付金を受け取ったかと思います。そのお金で、「出費はするけどそれ以上に節約になるもの」、例えば3000円するけど長く使えば3000以上の節約になるようなものを買うと幸せになれます。

・生活保護費の仕組みを理解する

生活保護費はずっと変わらないわけではなく、年に1回見直しされます。あまりに物価上昇が酷ければ、10月に生活保護費が上がることで反映されるでしょう。それまでは耐える一方になりますが、ずっと窮状が続くわけでもありません。

現在の物価上昇は、食品、光熱費を直撃していますね。なので、生活保護費見直しの余地は十分にあります。

岸田政権は生活保護に対しては、自民党政権で類を見ないほどゲロ甘です。生活保護世帯にも、住民税非課税世帯と同じく、10万円給付をし、収入申告の対象とはしないと国会で言い切ったくらいです。これ、別にここまで聞かれてもいないのに出た発言です。少なくとも、安倍元総理であればこんな発言をしたとは思えません。という岸田政権の性格を踏まえると、生活保護費に関しても理不尽に切り下げるような政策は取らず、物価の上昇を反映するのではないかと見ています。

そう考えると、節約のゴールとしては、生活保護費の改定が反映される10月までひとまず頑張れば良いです。

・携帯料金利用料など、値下げされたものをしっかり反映する

10月に生活保護費が増額されるか減額されるかについては、物価全般が影響します。
それは、物価の上昇だけではなく、物価の下落も含めた対応となっています。

例えば、菅総理の時代に携帯利用料金は大きく見直しされました。平均的な世帯の食費が2000円増えたとしても、携帯利用料金が2000円減れば、差し引き0なので物価の変動も0です。

こうなると生活保護費には反映されません。ただ、携帯料金の見直しもせず、食費の増額だけ影響する方にとっては、物価の変動0だとは納得できないでしょう。周りが携帯の契約を変えて料金を安くする中で、自分が面倒くさがって放っておいていると、置いていかれることになります。

他にも、コロナの影響で旅行・レジャー費は下がっていますね。別に価格自体は下がっていませんが、手を出す機会が減っているので、レジャー費に割く出費も下がっています。生活保護世帯なんだから旅行・レジャー費を計算に入れるのはおかしいという意見があるかもしれません。そもそも行かない、使わないのに、一般世帯の旅行・レジャー費が下がったことを理由に生活保護費を減額されれば納得いかないでしょう。
ただ、「健康で文化的な生活」を送るためにはある程度の娯楽も必要であり、生活保護費はそういった要素も加味した金額となってます。生活保護費に遊行費の要素を含めないのは、生活保護における遊行の自由を否定する自己矛盾に陥ることになります。

なので、生活保護費は出費が増えたもの、減ったもの、両方を考慮されます。料金が上がってしまうものについてはどうしようもありませんが、反対に料金が下がったものについても抑えておき、しっかりと周りに合わせることを勧めます。

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