上級救命講習【警備員に役立つ講習】
私は施設警備の仕事で食べていた時期があります。今回は、施設警備の仕事をするなら役に立つ上級救命講習について解説をしていきます。
上級救命講習では、緊急時の救命に関することが学べます。例えばAED(自動体外式除細動器)の使い方や、止血の方法などです。今の時代、AEDは色々なところで見かけますので、おそらく当ページを見ている方も駅や施設でAEDを見たことはあるかと思います。ですがAEDの使い方、ご存じの方はどれだけいらっしゃるのでしょうか?全く触ったことが無ければ戸惑ってしまうかと思います。
そもそも、AEDとは?という方もいらっしゃるかと思います。このAEDは、突然の心停止に対して電気ショックを与え、心臓を再び動かすために利用するものです。
これは一時救命行為と言われていますが、この一時救命の有無によって、万が一の際、生存率が大きく変わります。上級救命講習ではAEDの使い方に限らず、万が一の時に使える救命知識を学べます。
こういった救命知識を持っている人が施設に居るかどうかは、そのままその施設の信頼性につながりますので、施設で働く警備員がこういった知識を持っていると評価されます。警備のみならず、高齢者を相手にする介護でも役に立つ講習になります。そんな上級救命講習は消防署や自治体によって運営されています。
上級救命講習では、救命処置や応急手当て、搬送法について、実技を交えた講習となります。最期に、実技と筆記のテストもありますが、講習内容の再確認の意味合いが強いのであまり気にする必要はないです。講習を修了することにより、上級救命技能認定証が交付されます。特に受験資格はなく、希望すれば小学生でも受講することは出来ます。実際に受講する人は施設警備員、介護施設職員が多数になっています。
警備会社では必須度が高いということもあり、警備会社によっては講習費用など出してもらえるかと思います。また、講習費用は都道府県、市区町村によっても変わり、東京都では3000円前後ですが、埼玉県では無料、千葉市は1000円です。興味が湧いたらお住いの地域の講習をチェックしてみて下さい。
因みに私のいた警備会社でも、月に500円と非常に少額ながら資格手当がついていました。資格手当を付けるのは、万が一の時に頑張ってねという意味合いだったと捉えています。幸いなことにその万が一に立ち会ったことはありませんでしたが。
ということで、警備業界や介護業界においては優先度の高い資格ですが、その分野に関係ない方も万が一のため、講習をうけておくのも悪くないかもしれませんね。身内に心臓の悪い人がいる、子供に万が一があったらという方も勿論、なんなら興味本位で知識欲を満たすために参加しても良いんじゃないかと思います。
なお、この資格は「上級」ですが、もちろん普通の救命講習も消防署などで実施されています。いきなり上級はハードルが高いという方は、まずは普通救命講習から受けることを勧めます。
以上、上級救命講習の紹介でした。