施設警備員は非常に楽な仕事【元生活保護の引きこもりでも出来た就職・アルバイト体験談】
今回は元生活保護受給者・元引きこもりの私でも
問題なく務まった仕事、施設警備員を紹介します。
企業ビル、商業施設、学校などの警備を行う仕事です。
特に私も経験した引きこもりや生活保護受給中の方で
何か仕事をしないと…と考えている方に読んでいただきたいです。
なぜこの仕事を紹介するか
それは肉体的にも精神的にも
非常に楽だった
全然疲れなかったからです。
私は少なくとも月に200時間は
施設警備員として働いていましたが
今のIT業界で働くほうが
月の労働時間が数十時間少なくても
よっぽど疲れます。
あえて言えば、施設警備は疲れないことが疲れます。
何を言っているんだと言われそうですね。
本当に何もなさ過ぎて
疲れるということを体験できた仕事です。
こんな世界もあるということをお伝えします。
但し、施設警備の現場には中・大規模商業施設などの、決して楽ではない職場も存在します。
目次
・施設警備員とは?
・施設警備員の仕事内容
・施設警備員の仕事をするメリット
・施設警備員の仕事をするデメリット
・施設警備員は誰でも出来る仕事です
・施設警備員の仕事を辞めた理由
・どんな現場が良い?商業施設はお勧めしません。
・まとめ
施設警備員とは?
本題に入る前に一つ
警備業界のことを知らなければ
『警備って、外で車を誘導するきつい仕事ではないのか?』
と勘違いされる部分があるかもしれません。
正解ですが、その業務は「施設警備」のことではありません。
それはいわゆる「交通誘導」にあたります。
今回紹介する施設警備は
同じ警備服を着るものの、交通誘導とは全く別の仕事です。
具体的にはオフィスビルや学校
複数のテナントが入った倉庫などで
警備をしていたとイメージ頂ければと思います。
なお、スーパーやショッピングセンターなどの商業施設で警備をすることも施設警備に当たりますが、精神的きつさが格段に違うので、本記事で紹介するような楽な仕事とは考えないでください。
交通誘導は屋外での業務が中心なので
夏は暑い、冬は寒い、きついなどの意見があると思います。
施設警備は屋内での業務が中心のため
基本的に冷暖房の完備された空間での業務になります。
警備会社は、この両方の業務を行うところが大多数ですが
警備員として、交通誘導や施設警備の仕事を行う際は
それぞれの分野ごとの研修を行うことが義務となっているため
施設警備で入りたかったのに、交通誘導をすることになった……
ということは原則ありません。
ということで『警備員』と一括りにするのではなく
『交通誘導』なのか『施設警備』なのか
違いをおさえることが大切です。
さて、施設警備の仕事は「疲れない」と述べましたが、疲れないかどうかは
現場に左右される部分が大きいと思います。
私の現場では、1時間に数回案内を頼まれるかどうか……という程度の業務量で
すごく暇でした。
「疲れない」というのは、警備する施設の規模、そして不特定多数の出入りがあるかどうかに左右されます。
ですので……商業施設の施設警備に関してはあまりお勧めしません。
小規模のオフィスビルの警備が楽ではないかと思います。
施設警備員の仕事内容
一言でいえば、施設の安全管理を担います。
仕事の内容は、受付、案内、巡回、施錠の確認、緊急時の対応……といったところです。別に難しいことはないので、ぶっちゃけすぐに慣れます。そして仕事がなさ過ぎて暇になります。これがある意味きつい仕事ですね。
この施設警備員という仕事は安全管理のために泊まりの現場、案件が多いのですが、中には日勤のみの現場もあります。仮眠とかちょっと避けたいなどとお考えの方は日勤という条件でも十分に探せます。
暇な時間を持て余すことになるので、頭を使って思い思いのことをする方が多かったです。創作のネタ出し、試験の勉強など…私以外にもみんな思い思いのことをやっていました。
施設警備員の仕事をするメリット
1.何もなければなにもしなくていい
控えめに言って、仕事中の7割が何もない暇な時間でした。
日勤でしたら
2~3時間くらい頑張る(受付、案内)
5時間くらいぼーっとする(監視)
1時間くらい散歩する(巡回)
これで給料もらえる感じです。
言ってしまえば
警備員がその場所に「居る」ことに対して
給料が発生するので
スマホ片手にサボり気味に仕事をしようが
持ち場を離れなければそう問題にはなりません。
特に日曜日は暇でした。
空調の効いた部屋で1時間に1,2回人と会話するだけの楽な仕事でした。
人と会話したらその時間はそれだけで仕事した気になったくらいのレベルです(笑)あまりに暇すぎて自分の存在意義とか考えだしたりします。
別にスマホを使って色々やってもあまりお咎めはない職場だったのですが
メモ帳に色々なことを書いて色々考えていました。
夜も暇ですが、施錠や見回りのための巡回などもあります。
どの時間が暇かは現場によりけりです。
なお、胆力のある方は
「どうせ何も起きないだろう
万が一何か起きてクビになっても
他の施設警備の仕事探そう」
と高をくくって
持ち場で普通に睡眠していることもあります。
結局何も起きやしませんでしたが
私はそこまでの気持ちにはなれませんでした。
自己責任でお試しください。
逆に暇な時間に耐えられず、暇な時間を使って何かしようというつもりも無ければ、時間がなかなか経過せずに辛いかもしれません。
2.頭を使うことが少ない
警備員の仕事は
人への応対など、頭を動かすこともある仕事です。
それでも頭を使うことが少ないと表現したのは
1時間のうち、50分くらいは頭を使わない時間
ようは暇な時間だからです。(もちろん現場による)
とはいっても、始業前、終業定時後など、人が良く出入りする時間はそれなりに慌ただしくなります
3.大して人間関係を築かなくてよい
仕事内容ですが、基本的に個人個人で完結する内容です。
特に同僚と関わることは少なめだと思います。
持ち場の交代引継ぎの際に連絡をするくらいです。
そんな仕事で人間関係が深まるわけもないので
ぼっちにだって気兼ねなく務まります。
したがいまして
みんなで協力して仕事を成功させよう
というリア充気質な方には
逆に向いていないかもしれません。
施設警備員の仕事をするデメリット
1.身の危険
普通の仕事と比較して、身の危険を感じる機会は多いと思います。
施設内でビラ配りをするような輩はいますし
部屋を施錠しようと思ったら、空いているはずなのに施錠されていて
中で人が眠ったりしていることや
トイレに引きこもり続ける人に声をかけることもあります。
もし建物に火災が起こったり、地震が発生するなら
建物の管理者側の立場として、建物の利用者の安全確保のために
活動しなければなりません。(とは言っても自分が安全な範囲で)
2.拘束時間が長い(現場による)
警備業では、深夜も警備をする必要があるため、24時間勤務などがあります。
(朝8~翌朝8時、朝10~翌朝10時で仮眠4時間+休憩2or4時間の
16か18時間勤務などでしょうか)
24時間勤務をした翌日は、明け(休み)になります。
実は私は朝8~夜19時などの働き方を主にしていました
ですので、どういう勤務時間になるかは
現場に左右される部分が非常に大きいです。
施設警備員は誰でも出来る仕事です
実際に施設警備員の求人を見るとわかりますが
年齢不問の募集が多くあります。
働いている方には60、65を超えた高齢者も多くいます。
※高齢者が良いということでもなく
本当に誰でもよいのです。
体力など要求されませんし
頭脳労働で疲れるわけでもありません。
どんな現場が良い?商業施設はお勧めしません。
施設警備の現場は、オフィスビルや学校、複数のテナントが入った倉庫、ショッピングセンター、マンションなどがあります。 これだけ選択肢があれば、楽な現場、楽では無い現場があるのも事実です。
楽では無い現場の代表として、商業施設があります。不特定多数のお客さんを気にしなければならないため、他の現場に比べて休まるタイミングがありません。また施設のお客さんから見れば、店員も警備員も同じ商業施設のスタッフです。そのためどう見られているかを意識しなければなりません。
スーパーにあるお客様の声コーナーで、警備員に対する不満意見を見たことはありませんか?商業施設で働く警備員の勤務態度などが気に食わなければ、そういう形で施設にクレームが行きます。私なら避けたいです。
複数テナントが入った倉庫やオフィスビルでも、人に対する態度が適当で良いわけではないのですが、商業施設では『相手はお客様意識があるためちょっとしたこともクレームになりやすい&そもそも人が多い』という特徴があります。
なお、私の勤務していた場所は商業施設ではありません。
そして、一緒に働くスタッフも
ニート上がりの若者 :3割
50代以上のお小遣い稼ぎ:4割
本業がうまくいかなくて:2割
まじめな警備員 :1割
な志望動機のスタッフで構成される、楽しい職場でした(笑)
ニート上がり若者が割と多く、価値観も似ていて話が弾みました。
また、割とシフトなどの融通も利いた職場で
不満なく働けました。
職場によっては、60代以上が8割という現場も普通にあります。
職場選びも非常に大切な要素だと思います。
本気で考えるなら、施設警備員として働く前に
現場を見ておいた方が良いかもしれません。
※もちろん私はそんなことしませんでしたが
施設警備員の仕事を辞めた理由
メリット、デメリット、両方を踏まえたうえで
そんなこんなでそれなりに楽しく続いていた仕事でしたが
しばらくして転職しました。
理由は2つ
1つめは、もっと給料を得られる仕事をしたくなったこと
2つめは、この仕事のハードルの低さを知ったので
一度辞めてもまた戻ってくることは出来ると思ったからです。
給料が低い点は仕方ないものの、労働内容に見合っているとは思うので、これと言って不満もありませんでした。 逆に、特に何をしたというわけでもないのにお金を貰えていいのか?という気持ちもありました。
私は今は別の仕事をしていますが
今の仕事に疲れたり、50歳くらいになったら
またこの業界に戻ってきて働きたいとも思っています。
まとめ
以上、施設警備員についての紹介と体験談でした。
私にとっては生活保護脱出のきっかけになった仕事でもありますので
良かったこと、ちょっと思うこと、それなりの思い入れがあります。
私は他にも両手で数えられないほどバイトを経験し、就職や離職も繰り返しているので、世の中に色々仕事があると分かっている方だと思います。その仕事の中で、これだけ楽な仕事は、私の知る限り数種類しかありません。就労する上でのハードル、業務を行うハードルともに高くないので、ずっとニートをしていたなど、社会復帰をしたい方のリハビリ先としてお勧めです。
もし、給料は低くて良いから楽な仕事をしたいと思われるなら
選択肢の一つとして検討する価値はあると思います。
やればなんとかなります。応援しております。