節約

スマホを選ぶ際のスペック指標、機種情報の見方

今年はスマホの料金体系が大きく変わり、スマホの使い方を見直すいい機会になりました。そこでスマホを新規に買い替える方もいらっしゃるかと思います。ですが、何を選べばいいのやら…となることもありますね。

特に、スマホの料金体系変更を機に契約を見直す方は、スマホそのものの費用対効果もたいへん気にしていると思います。そこで今回は、スマホを選ぶ際のスペックの見方をお話しします。

スマホの各スペック指標
・CPU
・RAM
・ROM
・バッテリー
・カメラ

CPU

スマホの処理速度に関わってきます。スマホの処理速度に関わる重要項目なのですが、一番表記がわかりにくいと思います。

例として

Snapdragon™845 / オクタコア 2.6GHz + 1.7GHz

まず、Snapdragonに続く『845』という数字があります。

この数字は、バージョンが上がるほど大きくなります。

次に『○○コア』という表記です。

クアッドコア 4個のコア
ヘキサコア  6個のコア
オクタコア  8個のコア

と、コアの数を表しています。
コアが多いほど、各自が並行して処理出来るので早く動きます。

そして、『GHz』という表記です。
CPUが1秒間に命令できる回数、つまり実行できる作業数です。
この値が大きければ大きいほど処理能力が高くなります。

さらにややこしいのが、○○GHz+●●GHzというパターンがあることです。これは、○○GHzのコアと●●GHzのコア、両方を使っていますという表記です。製品によっては、○○GHzのコアと●●GHzのコアを何個ずつ使っているか、表記していなかったりします。

ということで、複数の要素が絡んで単純比較が出来ず、非常にややこしいのですが、妥協はお勧めできない項目です。

RAM

同時にどれくらいのアプリを動かせるか、どれくらいのデータを同時に扱えるかの値で、非常に重要な表記です。

よく勉強や仕事をする時のテーブルの広さに例えられます。テーブルが広ければ広いほど、同時に処理できる内容が増え、効率よく作業できるイメージが湧くかと思います。テーブルが極端に小さければ、本を1冊広げるのが限界ですが、広ければ5冊広げて見比べることも出来ますね。そんなイメージです。

2021年が始まった現在では、4GBあれば十分です。3GBでも動画の視聴やネット祖接続には困りません。RAMが6GBという製品もありますが、現状では間違いなくオーバースペックです。テーブルに例えましたが、テーブルは一定の広さがあれば、それ以上は物を置く必要もありませんよね。私なら、RAMに3~4GB確保できれば、あとはCPUの優れた商品にお金をかけたいです。

但し、今後の環境の変化に伴って、いずれは6GBでも足りない…ということになります。6GBでも足りなくなるのが、2年後になるか5年後になるかは誰にもわかりません。その前にバッテリーが使い物にならなくなったり、端末が陳腐化してお役御免になる可能性も大いにあります。

なお、iPhoneは、アプリがiPhone用に最適化されているため効率的に動きます。Android端末と同じRAM容量でも、iPhoneの方が実際に使ってみるとサクサク動くという現象が起きるのはそのためです。

ROM

写真やアプリを保存する領域です。どれだけアプリやデータを保存できるかの上限に関わってきます。

SDカードを使う、クラウドサービスで保管する、適宜PCにつないでデータを整理するなど工夫をするなら、ROMが少なくても運用次第でなんとかなります。上2つよりは優先度は低めになります。

ただ、アプリなど外部に移動できないものもあるので、最低限確保しておかなければ使いづらさは否めません。これをあまりにケチり過ぎると、アプリの削除を頻繁に行うことになります。

因みに、RAMとして利用される領域を含めたものがROMです。例えば、ROM32GB、RAM4GBの製品があれば、ROMのうち4GBはRAMとして使われる領域なので、実質ROMは28GBになります。

今では見られないと信じたいですが、RAM2GB、ROM8GB(ROMとして使えるのは実質6GB)というとんでもない製品もありました。安い端末を購入する際には特に、最低限のスペックを満たさない可能性もあるのではないか、注意してください。

バッテリー

3,000mAのように表記されます。数字が大きければ多いほど良いです。私の体感では、2,500mAを下回ると頻繁な充電を余儀なくされ、目に見えて使いにくくなります。

また、バッテリーは消耗していきます。2年ほどスマホを使えば1割、使い方が荒ければ2割ほど、バッテリーの持ち時間が短くなります。スマホを3年、4年と使うタイプの方は、バッテリーはそれなりのものを選ぶべきでしょう。

これだけなら単純なのですが、見かけのバッテリー性能が良くても、バッテリーがどんどん減っていくダメスマホも存在します。カタログスペックだけでなく、口コミなども見てみましょう。

因みに、iPhoneはバッテリー容量の割にとても電池持ちが良いです。これもRAMと同じで、アプリの動きが最適化されているため、電池をあまり使わずに動くからです。

バッテリーの他、連続通話時間、連続待ち受け時間は、実際どれくらい使えるのかという、ある程度信頼できる指標になります。因みに連続待ち受け時間は、スマホを立ち上げてずっと放置するとどれだけ持つか(どれだけ待ち受けが可能か)という数値です。

バッテリー性能が下のはずの機種が、バッテリー性能が上の機種より連続待ち受け時間が長い、ということも散見されます。その場合は連続待ち受け時間も参考にしましょう。

カメラ

カメラ性能を表すのに、画素数という目安があります。これは、1枚の画像を構成するのに、いくつの点を使って表現するかという値です。大きければ大きいほど、綺麗な写真が取れます。

というのは画素数が小さかった昔の話です。正直言って、画素数は800万~1200万あれば困ることはありません。そして、今発売されているようなスマホは、ほぼほぼこの水準は満たしていると思います。

一応言うと、ポスターのように大きいものを作る際に、画素数の違いは目に見える差になって現れます。一般人にはどうでもいい違いですが、この違いが大切になる人もいます。

そして、今では画素数より重要な指標があります。F値と光学ズームです。

F値は、どれだけの暗いところでも光を拾えるかという値で、低ければ低いほど暗い場所でもはっきりとした写真が取れます。キャリアショップの店頭でも指標が分からないかもしれませんが、機種名+F値で検索すれば調べられます。特に夜景をきれいに撮りたい方はこの値をしっかりチェックしましょう。

光学ズームは複数のカメラを組み合わせた、高性能のズーム機能です。被写体が遠くても綺麗な写真が取れます。アクティブな方は観光地などで綺麗な写真を撮ることも好きかと思いますので、この指標も頭に入れておくべきです。

以上、スマホのカタログスペックの見方でした。スマホの買い替えも検討するのであれば、使いやすいスマホを選んで、快適なデジタルライフを送りましょう。

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