生活保護に関する考察

元生活保護受給者が考える生活保護のデメリット7選

困窮した時の最後のセーフティネットといえば、生活保護です

健康で文化的な最低限度の生活、衣食住と少しの娯楽、そして医療が保証されます

私も生活保護を利用して3年半、なんとか生活できました

ですが条件を満たしている人全員が生活保護を利用しているわけでもありません

以前計算しても、生活保護を利用しているのは条件を満たしている人の40%位となりました

この理由について、生活保護を利用するデメリットを気にしている方もいるのでは?ということで、生活保護のデメリットをまとめてみました

目次
・知人に説明しにくい
・気軽に病院に行けない
・空白期間が気になる
・車持てない
・一部の保険に加入できない
・投資などができない
・ばれたく無いと思い続ける
まとめ

1,知人に説明しにくい

例えば知人に、今何してる?と聞かれた際に、生活保護と言えず、どう返していいのかわからなくなるというやつですね

ちょっと言葉に詰まるかもしれませんが、そんなことを聞かれたら、単発バイトでつないでるとか適当に返せばいいです

別に問題になりません

2、気軽に病院に行けない

生活保護は医療を無料で利用できるけど、無料で利用できるから窓口でも普通の人とは違った対応になり、生活保護とばれるんじゃないかと気を張ってしまう

という意見を聞いたこともありますが

そもそも生活保護を利用できるほど収入が少ないなら、元々金銭的に病院に行くのは厳しかったんじゃないでしょうか?

例えば、生活保護費が12万円になるような地域なら、そこで生活保護を利用している人は、生活保護利用前は12万円以下で生活していたはずです

じゃあ生活保護を利用していないなら、そもそも金銭的に病院に行けたんですか?って思うわけです

だから、「金銭的に病院に行けない」「生活保護だから気持ち的に病院に行きにくい」の二択なら

そんな二択はどう考えても「生活保護だから気持ち的に病院に行きにくい」ほうがいいに決まってます

というか嫌なら病院行かないという選択肢もあるわけですよね

つまり生活保護前は「元々病院に行けなかった」のが、生活保護を利用すると「病院に行きたくないから行かない」「病院に行きたくないけど行く」の2択を選べるわけです

なのでこれもデメリットとするのはおかしいです

3、空白期間が気になる

生活保護を利用していると、将来この期間は何をしていたか説明しにくいという声も聞きます。

そう思う方は、生活保護はみんな働いていないという前提で物を言ってないでしょうか?

改めて説明すると、生活保護を利用しているのは「働けない人」「働いている人」「働けるけど働いていない人」です。

まず働けない人、生活保護だろうがそうでなかろうが働けないなら、空白期間なんて本来生活保護とは関係ないです。

生活保護を利用していなくてもどのみち空白期間になったでしょう。

そして働ける人、この属性の人は生活保護を利用しながらもバイトなど出来る範囲で働きます。

そのため、フルタイムではないかもしれないけど、履歴書にたいした空白はできません。

因みに生活保護利用者のうち、勤労収入を得ているのは2~3割程です。

因みに収入は幾らでしたと過不足なく報告すれば、働くことは何の問題もないです。

実は生活保護って働かない人や働けない人だけじゃないんですよ。

つまり生活保護の空白期間が気になるなんて言ってる人は、「働けるけど働かない人」です。

そんな方のお気持ちは気にしなくてもいいので、これもデメリットとは言いません。

4、車持てない

そもそも生活保護でも車は持てます。

条件は厳しいですけど仕事などで車がどうしても必要な場合、持つことができます

確かに仕事などで車を使わないなら、手放せということになりますが、むしろ手放せてよかったんじゃないでしょうか

車を利用・維持する費用は、月あたり最低でも2~3万円かかります

そんな金額、生活保護を利用する人が車の費用をまともに払えば、残ったお金で厳しい暮らしをせざるを得ないでしょう

なので、そのまま車が持てる、もしくは車を手放せて生活が楽になる、これをデメリットとは言いません

5、一部の保険に加入できない

資産性のある保険を解約しろとか、新しく加入できない保険があるなどが挙げられますが

そもそも保険なんか気にしなくていいです

生活保護には医療費無料という最強の保険があります

これもデメリットではありません

6、投資などができない

生活保護利用者は株などに投資するのを認められていません

これは不公平じゃないかと思うかもしれませんが、生活保護の利用要件を思い返してみましょう

生活保護の要件の一つに「活用できる資産が無い」っとあります

つまり生活保護を利用できる人はその時点で、金融資産を1回ほぼゼロにした実績があるのです

そんな人が投資で利益を上げるって、説得力なさすぎでしょう

なんならもう1回資産をゼロにする可能性だってあります

なのでデメリットどころか、投資というその人が才能の無い分野に対してお金を使わなくて済むのはメリットと言えます

7、生活保護がばれたく無いと思い続ける

やっぱり生活保護ってばれたく無い、恥ずかしいというものですね

これだけが生活保護のデメリットらしいデメリットです

生活保護に関してどう思うかは、個人の感情でしかなく、生活保護に関して怪訝な目を向ける方がいることは否定しません

とは言っても、生活保護を視野に入れてる方の大半には、たいしたデメリットではないと考えます

ぶっちゃけ生活保護ってばれたらいやだなあと思う相手って何人いるでしょうか?

私も生活保護だとばれたらいやだなあと思う相手、そんなにいませんでした。

そもそも交友関係が狭いためです

なので、見栄を張りたい性格の方にとってはデメリットだと言えるでしょう

まとめ

正直、生活保護にはこんなデメリットがある!と巷で言われていることは

働かずに生活保護で過ごすか、働いて生活保護を利用せずに過ごすか選べる程度の能力はある人が、仮に生活保護を選ぶとこんなデメリットがあると言う話です

実際に生活保護の要件を満たす「働けなかったり働いても生活保護を利用せざるを得ない人」にとってはたいしたデメリットではないです

以上、生活保護を利用するデメリットについて紹介しました

因みに私にとっては、生活保護を利用したデメリットはなく、生活保護利用しててよかったと思っています

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