生活保護に関する考察

生活保護受給者に「働け」という前に考えること

働いていない生活保護受給者の方を前にして「働け」と言う方がいらっしゃいます。さすがにどう考えても働けない方に「働け」と言う方はいらっしゃらないと思いますが、よくわからないけど一見働けそうな方には「働け」と思ってしまうのではないでしょうか?その方が働かないのか働けないのかは置いておいても「働け」と言いたい気持ちは非常にわかります。

ただ、「働け」と口にするのを一歩踏みとどまり、少し考えてみて頂きたいなと思います。

仮にAさんという現在働いていない生活保護受給者の方がいるとします。あなたはAさんに対して「働け」という気持ちを持っています。そこでAさんに「働け」という前に、自分自身に聞いてみて下さい。

あなたはAさんと仕事をしたいと思いますか?
あなたはAさんが採用面接に来たら採用しますか?

もし、Aさんがあなたの会社を訪れ「働きたいです!」と言ったなら採用する。
Aさん、ちゃんと仕事してくれそうだし。というなら、Aさんに働け!と言うのもごもっともです。

ですが、もしAさんが「働きたいです!」とあなたの会社を訪ねたとしても、あなたがAさんの能力、性格をもとに、Aさんとは働きたくない、絶対に採用しないよ。というのであれば話は別です。あなたにとって現在のAさんは働くに足りえない人なのでそのような発想になります。それを「働け」というだけでは、無理なものは無理という話です。あなた自身の、ただ働いていない人への悪感情を、その人にぶつけているだけでしかありません。

別に悪感情をぶつけているだけなのを自覚しているのであれば、全く問題ありません。ですが中には「Aさんは働いた方が良い。親切で言ってやっているんだ。なんで分からないかな。Aさんと働きたいか?それは勘弁」と思っている人もいます。当たり前ですが、人から一緒に働きたいとは思われないAさんが働くことのハードルは、ものすごく高いです

そして、中には働かない方が世の中にとって有益な人もいます。月に20万円の給料を貰っても、会社に20万円以上の貢献をするどころかごく潰し、果てには会社に損害を与える人もいます。

そう、わたしです。

極端な例ですが、給料分の働きが出来なさそうな人なんて、普通に考えて雇いたくないですよね?会社は慈善事業ではありません。それを無視して「働け」と言っても、じゃあ誰がそのAさんと働く貧乏くじを引く?という話になります。だからといってAさんが働かなくても良いとは思いませんが、Aさんの能力や適性を無視するわけにもいきません。

以上、生活保護受給者にただ「働け」というのは、 何の解決にもならないと管理人は思っています。ただただ苦言を呈したいだけ、感情をぶつけたいだけでしたらそれでも良いです。 ですが働くことで人生を好転させてほしいと思って「働け」と口にするのであれば、ぐっと堪えましょう。

仮にAさんとしましたが、働いていない生活保護受給者に対して必要なものは「働け」という圧力ではありません。 Aさんがしっかり働ける状態になるための具体的なアドバイスです。
・働くうえでハードルの低い仕事を紹介する。
・生活習慣、特に起床時間や睡眠時間が崩れているなら改善する方法を考える。
など、出来そうなこと、しっかり働ける状態になるために有益なことを勧めましょう。

「働け」と言うのは、あなたにとってAさんが「一緒に働いても良いと思える人」になってからです。

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