生活保護での生活

生活保護と年金で暮らすおじいさん【生活保護世帯の半数は高齢者世帯】

現在、生活保護世帯の半数以上は65歳以上の高齢者世帯です。私が以前住んでいたアパートにも、隣に年金を貰いながら生活保護を受給していたおじいさんが住んでいました。年金の受給額が生活保護基準より少ないため、不足分を生活保護で補う貰い方です。

人付き合いの少ない東京の例に漏れず、大した付き合いをしていたわけではありません。とはいえ、私が懸賞で当選して貰いすぎた食品を、おすそ分けするくらいのお付き合いはありました。

今回はそんなおじいさんの生活を紹介します。

おじいさんは単身生活です。よく散歩などをしていて、健康そうな感じです。年齢は70歳には達していないくらいでした。あと数年は健康でいらっしゃるかと思います。ぱっと見で、ただの年金受給者との違いは分かりません。生活保護受給者とはいえ、貧困感を感じさせませんでした。

暮らしぶりを見るに、特に困窮している感じもありませんでした。現役世代の生活保護受給者にありがちな、これからどうやって生きていこうかなどの悲壮感は全くありません。というか、下手に国民年金程度の年金を貰っている方より余裕のある生活をしています。年金と生活保護で月に12万円(家賃込み)、医療費無しです。特段贅沢な生活は出来ませんが、老後に最低でもこれくらいの生活が保障されているなら、日本も捨てたもんじゃないなという気持ちになりました。

おじいさんの家の中は、ぱっと見ただけですがすっきりして整理整頓されていました。ボロボロの服を着ていることもなく、生活が破綻しているとかそんな雰囲気は微塵もありません。ちゃんと自分のことは自分でやり、しっかりしていたので、その気になれば70歳という年齢でも働けそうです。

因みに当時のアパートの家賃は5万3千円です。東京都の生活保護における住宅扶助(支給される家賃)の上限ぎりぎりという何とも言えない設定金額です。大家さんとしても、生活保護受給者が入居するのは織り込み済みということです。

このおじいさんの暮らしぶりを見て、年金より多額の生活保護を受給出来るのなら、年金とは一体何なんだろうと思ったことも事実です。もっと言えば、頑張って年金を納付する意味は何だろうと考えさせられてしまいました。

私の場合、生活保護にお世話になった過去もあるので、社会保険の支払いは恩返しと割り切って年金はルール通りに納めるだけなのですが。

老後の年金額を計算して生活保護に届かないようなら、あえて現役世代時に年金を納めない行為があります。年金を納めても納めなくても、結局生活保護で最低限の生活が保障されるからです。モラル的にはどうかと思いますが、経済的には正しいですね。年金と生活保護の制度は、根本的な見直しが待ったなしだと思います。現行の制度では納得されていない方も多数いらっしゃるかと思います。それが竹中式ベーシックインカム、国民一人に月7万円のような形で実現されて欲しくはありませんが。

ただ、老後に生活保護を受給し続ける中でも、将来を考えなくて良いというわけでもありません。例えばアパートで今後も生活していくとなると、引っ越ししなければならない時に物件が見つかるか、大変だろうなとは思います。仮に10年以上が経ち80歳になった時に、同じアパートに住める保証はありません。後期高齢者になると、大家としても自分のアパートで亡くなることを懸念されてしまいます。とはいえ、これは賃貸で生活する高齢者全般に言えることですね。

因みに東京都内で生活保護の範囲で住める賃貸物件を探すとなると、まず築年数を妥協することになります。入居時点で築30年は当たり前で、場合によっては築50年といった建物も選択肢に上がってきます。それから10年、20年が経過すれば、取り壊しを行う可能性もあります。今のところに賃貸でずっと住めるという前提で動くのは、ちょっと楽観が過ぎますね。

と、色々思うところはありますが、高齢者になった際に年金額が生活保護基準額に満たなければ、生活保護という選択肢があります。勿論保有資産などの条件はありますが、生活保護の基準に該当すれば受給する権利は誰にでもあります。このままでは生活が成り立たないと感じたなら、老後の生活が成り立つ見込みがないと感じたら、生活保護を受給することも検討して良いかと思います。

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