生活保護受給者がバイトした場合の家計簿【保護費は余りがち】
今回は私の生活保護時代の家計簿
Part2を紹介します。
今回紹介する時期は、アルバイトを始めています。
生活保護を脱出するまで
1歩前進といった時期です。
生活保護受給者が
アルバイトをしたらどんな感じの家計簿になるか
興味ある方は読んでみてください。
結論だけ述べますと、かなり生活保護費が余り、余裕があります。
※私が生活保護を受給していた
2015年ごろの経験をもとに述べています。
2020年現在、同じような生活をしたら
多少の変動はあるかと思います。
アルバイト+生活保護受給者の家計簿
・入金額
アルバイト 4から8万円ほど
生活保護費 6から10万円ほど
フルタイムではありませんが
アルバイトをする気力も湧いてきました。
合計 140000円前後
生活保護費が変動する理由を述べます。
生活保護費の内訳:家賃分43000円+生活費分8万円近くの12万円強です。
※支給生活保護費 =(生活保護費ー収入+収入の控除分)となります
例えばアルバイトで7万円を得た場合
(生活保護費:12万円ー収入:7万円+収入の控除分:2万円)
で、7万円が支給されます。
この収入の控除分は、収入が多いほど増加します。
収入5万円でも10万円でも、この収入の控除分が同じなら
結局月々の入金額が変わらなくなってしまい
勤労意欲を削いでしまいますからね。
つまり、収入の控除分だけ
全く労働収入のない生活保護受給者の方より
家計に余裕があることになります。
生活保護=無職、生活保護のアルバイト=不正受給
というイメージがあるかもしれませんが
就労可能な人については可能な範囲でアルバイトなどを行い
きちんと申告を行っている方が大半です。
もちろんアルバイトについて申告せず
保護費を満額貰うことは不正受給です。
必ずケースワーカーへ申告しましょう。
・出金額
家賃 47000円
食費 25000円
通信費 7000円
光熱費 10000円
服・散髪 5000円
日用品 5000円
娯楽費 5000円
支出合計 104000円
・通信費
格安SIMに2500円払っていました。そしてネット回線に4500円使っていました。合わせて7000円になりました。スマホのみでauに7000円支払っていた時代に比べると、大きな進歩です。
これに加えて、家電が壊れるなどの突発的な出費もあります。
とはいえ、圧倒的に少ない支出だと思います。
年金、医療費、水道料の負担が無いことが効いています。
なお娯楽費は、多い時に1万円を超えた時期もありました。ずっと切り詰める生活は、短期的には良いですが、長期間続けていくのは難しいものがあります。
収入合計 140000円前後
支出合計 104000円
収支 36000円の黒字
家計簿の中身を考察
2014年ごろと比べ
アルバイトによって入金額が増え
スマホを格安SIMにできたことにより支出も減り
家計は大きく好転しました。
少し人生に対する意欲も湧いてきました。
そして10社ほど正社員採用の面接を受け
全て落ちてまた人生嫌になりました。
さて、この家計簿を見てもらえれば
1年で30万円ほどは貯金できることがわかります。
私の家計簿は、特に贅沢をしていませんので
これだけ余裕がありますが
多少(数万円程度)の贅沢も可能になります。
生活保護で貯金をするなんて…
という意見もあるかと思いますが
もし本気で生活保護を脱出する展望があるのでしたら
なりふり構わずその後のことを考えましょう。
因みに私はこの後フルタイムのアルバイトを始めたところ
収入が生活保護の基準額より多くなったいうことで
めでたく生活保護から脱出ということになりました。
この時、貯金なし(数万円)で生活保護を脱出したため
もし何かあったらすぐに困窮すると思うと
半年ほど吐きそうな気持ちとともに生活していました。
実際に何かあれば生活保護に逆戻りです。
生活保護受給時代より、脱出して数か月の方が、心の余裕が無かったかもしれません。。
生活保護受給者へ送るアルバイトのススメ
ここまでご覧いただけましたら
生活保護受給者が数万円程度の
多少のアルバイトをすることは
家計が大きく好転することが
お判りいただけたかと思います。
とは言っても
アルバイトが出来るのでしたら
もう取り組んでいますよね。
そんな方に比較的誰でもできる
アルバイトを紹介します。
・交通量調査
車が通過したらカウントを押す
非常に簡単な「作業」です。
特にコミュニケーション能力も
必要ありません。
・内職
造花造りやネジの小分けなど
製造業の内職です。
自宅で作業をするので
コミュニケーション能力も
納品するときくらいしか必要ありません。
・日雇い派遣
上2つと比べたら
ちょっとだけ、ハードルが上がります。
派遣会社に登録し
アパレルや小売店の出荷手伝い作業など
色々な現場を紹介してもらい
簡単な作業をします。
もし現場が気に食わなかったら
1日限りで
その現場に行かないようにすればいいのです。
その場合はまた別の現場を紹介して貰いましょう。
まとめ
生活保護受給者がアルバイトをした場合の家計簿、イメージできましたでしょうか?結構余裕のある家計簿ではないかとお伝えできたかと思います。生活保護を受給し始めたうちは余裕がありませんでしたが、黒字家計を継続してアルバイトもすることによって、段々と心身ともに余裕が出てきました。もし、誰にでもできるアルバイト程度なら出来る方であれば、生活保護はステップを「正しく」踏むことで脱出できます。その第一歩は、家計簿を付けて現状の家計を正しく認識することです。何かの参考になれば幸いです。